- 職場に行く朝の公園ですれ違った、母らしき女性に手を曳かれている三つぐらいの男の子が、今にもつんのめりそうな早口で「こころのなかをぜんぶはなせたらいいんだけど」と言っていて、そうか、もう君には心と名指しされるものがあるのかと驚く。
- 先日のシュタイアーとゼペックのデュオがあまりにもよくてモーツァルトのフォルテピアノとヴァイオリンのためのソナタが気になって仕方なく、散髪に行く前に立ち寄ったセンター街の「りずむぼっくす」でマルコム・ビルソンとセルジウ・ルカのCDを見つけて買う。
- パスタを茹でて食べる。お茶を呑みながらさっそく初めに入っている《第40番》を聴く。ビルソンのピアノとルカのヴァイオリンのやりとりがとてもいい。