- 朝起きて洗濯機を回してから、アンサンブル・ヴァルター・ブイケンスの《クラリネット五重奏曲》の録音を聴いて、「ムク」のクッキーを齧りながら、原稿の続き。一日かけて、一週間以上滞っていたところがようやく流れ始める。合間にスガシカオの『実録小説ヤグルトさんの唄』を読んで笑っている。「抜本的な話になってしまうが、ぼくはヤグルトさんとは根本的に気が合わない。生き方や感じ方のレベルがあまりにも違うのだ」というクールな認識の上に、父親や母親への慈しみが積み上げられている。しかしそれはあくまで「お母さん」ではなく「ヤグルトさん」という距離が絶妙に設定されていて、これがベースにあるから、スガシカオの作る歌詞や音楽はいいんだろうなと思う。