- 洗濯物を取り込んで、昼から出かけて神戸映画資料館で筒井武文の『映像の発見=松本俊夫の時代』の「第Ⅲ部劇映画篇」と「第Ⅳ部実験映画篇」を見る。「第三部」を見ながら、理知的だが感覚的でもあるというのは枝雀と松本俊夫は一緒なのかもしれないと思う。金井勝の語る大和屋竺の話が可笑しい。「第四部」は本当に素晴らしかった。『偽装 ディシミュレーション』の引用では、住所録を繰って、あ行の名前「小川伸介」に線を引いて消して、上から「死去」と記す松本が映るショットの、ペン先のすぐ数行後ろに、「大島渚」の名前があるのを誰が見逃すだろうか。松本は大島が亡くなったあと、やはりその一行を抹消しただろうか。映画を撮らなくなった理由を語る松本を見ながら、大島と本当によく似ていると思った。「幸福堂」で苺大福をふたつ買って帰る。
- 洗濯物を干す。干すと雨が降ってくる。風呂から出て、時代劇専門チャンネルでたまたまやっていた『おんな牢秘抄』を見る。狭い空間と女たちの見せ方が巧くて、誰だろうと思ったら監督は大洲齊だった。大島渚の『儀式』の助監督も彼である。インタビュとか残っていないのだろうか。