• 仕事の帰りにシネマ神戸でマノエル・ド・オリヴェイラの『カニバイシュ』と『訪問、あるいは記憶、そして告白』を見る。オリヴェイラエリオット・カーターは同じ年の同じ日に生まれている。『カニバイシュ』のずっとカメラを覗き込んでいるヴァイオリニストの青年の笑顔や人々の口からにょきにょき出てくる歯のおかしさ。『訪問、あるいは記憶、そして告白』の終わりで、ほとんど闇で潰れている画面の中を、闇よりもわずかに濃い二人の人影が通り過ぎてゆくショットが、とてもよかった。そして、ベートーヴェンのピアノ協奏曲第四番の使い方。