- 朝から紅茶を呑んで、原稿を書けばいいのにどうでもいいネットの呟きを読んで時間を無駄にする。ヘット・コレクティーフの《音楽の捧げもの》を聴いているが、ものすごく面白い。一曲ごとに用いる楽器の組み合わせやスタイルを変更して奏でられる。弓が弦とこすれ合って、筒に息が吹き込まれて、鳴る音の粒の連なりが、音楽であることの驚き。ウェーベルン風にも、ジミ・ヘンドリックス風にも、どんな風に変更されてもやはりバッハが浮かんでくる。むしろ変更を被ることの受容性こそがバッハなのか。高橋悠治の《フーガの「電子」技法》を思い出す。原稿の続きを書く。仕上がっていたのに、壊してしまった部分をもういちど練り上げて繋ぐ。映画に行くつもりだったが原稿を書いていると少し進んだので、やはり止して、またヘット・コレクティーフのバッハを聴きながら進める。
- イザイ四重奏団のメンデルスゾーンの《1番》を聴いて晩飯を食べて、アルディッティのファーニホウの最初の録音を聴いている。やはりファーニホウのSQはものすごく好きだ。