- 朝から書いているがあまり進まず。昼から出かけて国立文楽劇場で「文楽鑑賞教室」を見る。チケットをとる時、前のほうの席がすっかり埋まっていると思ったら高校生の群れだった。男の子ばっかりだったので、一人ぐらい研修生になる奴がいてくれたらいいのだけれど。《五条橋》は豊竹靖太夫がよかった。鶴澤清丈'と鶴澤友之助のバチバチ決まり合う三味線もかっこよかった。やはりまだ人形の見方が難しいと思っているところで、吉田簑太郎が人形の説明をしてくれて、これがとても面白かった。あの大きな穴が身体の真ん中に開いているのが、まず面白い。人形遣いの三人の身体の位置とか、そもそも女の人形には足がないのを知らなかったので、つくづく「足遣い」は大変だと思う。客席から学生たちもチャレンジしてみるが、同じ人形なのに全然違う動きになる。人形の意志をまるで聴き取れていないと感じる。そんなものは木片や糸のどこを探してもないだろうけれど、三人のコミュニケーションを媒介にして出現するし、さらにそれが三人にフィードバックされるもの、という気がする。休憩のあとの《三十三間堂棟由来》はめちゃくちゃな話なのだが、非常に面白かった。