- 社長の説教。数年前のわたしの怠慢から出た仕事上のミスと、先日のそれが繋ぎ合わされて、君は心根の部分で何ら変わっていないと叱責なされる。今の仕事が愉しくないだろうと問い詰められる。成るほど、どちらもズバリ当たっているので、こちらは言葉もない。やがて社長、頭を抱えて「わたしもどうしていいのかさっぱり判らんのよ」と慨嘆なされる。確かにそうだろうなぁ。社長はとても良いひとなので、このひとと仕事をしてゆくことそのものは嫌ではないが、まるで興味を抱くことができない今の仕事を死ぬまで続けるのかと思うと、ぞっとする。しかも給料だって安いのだから。すると社長が「君の本当にやりたいことは何なの?」とお訊ねになる。0.0000002秒後くらいに「サブカルの総合誌」と云う言葉が浮かんだが、口を噤んで、今日はお流れ。
- マクドナルドで夕食を取り、閉店間際のジュンク堂に寄って帰宅。
- 「南アルプス天然水」の箱を開く。11冊の『フローベール全集』を取り出す。外函には幾らか痛みがあるが、中は悲しいほど、見事に読まれた跡のない全集だった。頁を繰ると、糊が剥がれるぺりぺりと云う小さな音がした。