2017-01-01から1年間の記事一覧
実家の近くの散髪屋に行って髪を切る。地主に土地を返すときには更地にせねばならず、家をぶっ壊すのも数百万かかるというような話を聞く。堂島のジュンク堂から梅田のタワレコをぶらぶら覗いて、しかし何も買わずに帰る。柚子が買ってきてくれたピザを食べ…
朝、風呂のなかで『ゲルマントの方』を読んでいる。 深夜のシャルリュス邸での「私」のシルクハット八つ裂きのあとは、いきなり出てきたスワン氏が「私はもうすぐ死ぬので」みたいなことを云い出して驚くが、どうしても仮装舞踏会に行きたいパリピの公爵夫妻…
『ゲルマントの方』を蒲団でだらだらと読んでいる。じぶんのブログを遡るなら、2008年ごろ読み始めて、翌年も少しだけ読んでそのままにしていて(たしかサン=ルーの駐屯地を訪ねるあたりだ)、2016年に再びほんの少しだけ読み進めたことが判るプルーストの…
昼前に起きてきて時代劇専門チャンネルで『御家人斬九郎』を途中からみていたら(「士官の罠」)火鉢を囲んだ蔦吉と斬九郎が火箸を取り合うチャンバラじみたやりとりから蔦吉がべーっと舌を出すまでの、めちゃくちゃかわいいけどすばやいアクションのショッ…
昼前に起きてきて、借りてきたDVDで、ケン・ローチの『わたしは、ダニエル・ブレイク』をみる。 この映画は、真黒なショットから始まる。黒い画面の上にはスタッフの名前が出てきて、その間ずっと、会話している声だけが聴こえる。映画が進むにつれて、シー…
昼前に起きてきて、借りてきたDVDから城定秀夫の『悦楽交差点』をみる。七〇分のエロ映画というフォーマットのなかに、どうやったらそれ以上のものを持ち込めるかということを城定の映画は常に模索していて、それはいつも分割によって齎される。先日今池でみ…
一年のうち三ヶ月も四ヶ月も書かないものが日記であると云えるのかどうか知らないが、また書いてみたい。 仕事を終えて久しぶりに貸ヴィデオ屋に寄ってから、帰宅してスパゲティを茹でて食べたあと、たまたまTVをつけたら時代劇専門チャンネルで深作欣二の『…
風邪でだるくてしかだがないので、ころころと眠っている。だから文学フリマもメシアンも諦めた。 秦郁彦の『軍ファシズム運動史』をだらだら読んでいる。すいすい読める本なのだが、二・二六事件が始まると事態の進展が大変ちんたらしているせいで苛々してき…
職場の近くで菊花展をやっていた。500円で盆栽みたいな菊が売っていたので、鉢をひとつ選んで買った。 秦郁彦の『軍ファシズム運動史』を読み始める。丸山眞男の弟子だったのを初めて知る(影響大である様子)。 夜中に原稿を進めるが、とても難しくて身体が…
風邪が少しよくなって、また病院に行けるぐらい元気になった柚子と神戸まで出る。私も三宮の耳鼻科で診察してもらって、ほとんど治りかけているがまだちょっと喉と鼻に残っているので薬を出してもらう。元町で待ち合わせて、味香園で食事をする。BALの無印で…
朝から町内会の溝掃除。ついでに家のぐるりの庭掃除をちょっとだけ。今年は梅の木は盛んに実をつけたが、ほったらかしなのはいつもどおり。伸び放題にのびた枝を整理してやらねばならないのだが、どうしていいやらで、先日ふと夜中に、隣の家に伸びてゆかな…
昼はマクドナルド。ご注文は以上でよろしいですかのあと、ふと、ストロベリー・サンデーも頼む。子どものころこれをよく食べていたような気がする。味とか匂いはどうしてあんなにありありと、しかもふいに、記憶の海のなかからほんの一瞬で急に浮かび上がっ…
起きてから郵便局に行き、振込。 朝から《SKEフェスティバル》公演の映像を繰り返しみている。まだスタートしてしばらくしたころのものだから、今と比べると、まだキレが弱い。しかしそれでも、この公演はほんとうに素晴らしいと思う。 出かけるつもりがだら…
僕は政治が判らないとかそういうナイーヴなエクスキューズではなく端的に、今の政権は、被害者意識に凝り固まった革命家が権力を握って、そのグループに属している連中も調子に乗って、歴史だの常識だのおかまいなしに、やりたい放題やっているその下品さが…
帰宅して、柚子と晩御飯を食べる。 井田玲音名のSRをみる。井田ちゃんは劇場でみると、とても色っぽくて、ダンスもきれいで、この子は須田のライヴァルになれる!と思える。パフォーマンスのスタイルは違うけれど(ますます表情の切り替えがすばやく切れ味鋭…
昼前まで眠る。出かけるつもりだったが出かけず。半年前に書いたじぶんの原稿を読んで頭を抱える。半日だらだらして、しかたがないのでその塊をいじりまわしながらキィをぽちぽち叩いて言葉をひねり出していたら、ようやく最近書いていたパートとの繋がりが…
きのうの夜残業しなかったのでけっきょくいつもより早く出て仕事をしている。何のことやら。もうちょっと真面目に仕事に取り組むべきなのだろうが、なかなか。とか云っているようではダメなのだが。 身体の調子があまりよくない。きのうあまり寝られなかった…
朝から雨と風がすごい。ポテトチップをふた袋食べて気持ちが悪くなる。借りてきたDVDで、森達也の『fake』をみる。佐村河内守さんの家ではうちとおなじ皿を使っていて笑う。やっかいな夫がひとりりいて、妻と猫が一匹というのは、ふと思うとうちと同じだった…
朝から『脱獄広島殺人囚』をみる。松方弘樹への追悼。やっぱり変な映画だった。大谷直子の演じる妹の家の裏で、許可のない屠畜を三国人の三人組がやっているのを藪のなかから眺めたあたりから、松方の演技のトーンが、映画のスタンスが変る。まるで懲役の数…
DVDで真利子哲也の『ディストラクション・ベイビーズ』をみる。撮影の佐々木靖之はいい。女を殴るのが大好きなカスである菅田将暉もとてもうまい。だから、彼と、ボコボコにされてから立ち上がるまでのくねくねした身体の動きがいい柳楽優弥が遭遇して乱暴狼…
松方弘樹が亡くなる。ずいぶん悪いとは聞いていたけれど、とても好きな俳優だったから、とても悲しい。同時代の映画史を参照しても、あんなにチャーミングで、あんなに繊細な俳優はなかなかいるものじゃない。
朝から、借りてきたBDで、『レヴェナント』をみる。撮影がルベツキであるだけでなく、プロダクション・デザインもとても見事だと思ったら、ジャック・フィスクだったのを知る。クリストファー・ノーランだけでなく、テレンス・マリックのような崇高を、いちど…
年があけたので、だーすーの卓上カレンダーを去年のと交換する。 夕方から柚子と出かけて、三宮で土産などを買って実家に。うちのなかの猫は七匹になっていて、いつも足許を猫が歩いている。祖母はたいていずっと寝台の上だが、母に起してもらって食卓で離乳…