2007-11-01から1ヶ月間の記事一覧

火サスでルンプロをアジる。

姑の病院に寄ってから、実家に。チビ黒の双眸は黄色になり、ちゃんと仔猫らしくなっていて、びゅんびゅん走り回っており、おばさん黒はそれを高い処から、鬱陶しそうな表情で、凝っと眺めていた。 十三の「第七藝術劇場」へ行き、井土紀州監督の『ラザロ』*1…

『ブレードランナー』を映画館で観た!

この頃ずっとラッヘンマンのオペラ『マッチ売りの少女』を聴いている。その響きに震えている、と云うほうがより近いかも知れないが。ワーグナーとラッヘンマンは繋がっている。 夕方、姑の病院に寄る。特に変わらず、小康状態。昼からたびたび、うつらうつら…

担当医から説明がある。

昼からM女史と会い、柚子からの「お裾分け」を手渡す。いつもの店とは違う、でもどうやら系列店っぽい喫茶店で、お茶を飲みながら話す。 残念ながら早々に切り上げて、姑の病院に。 午後四時から担当医から今後の治療方針に就いての説明を、義姉と姑と共に受…

ニッポンチャチャチャ。

昼前に起き出し、溜まっていた皿洗いやら何やらを済ませ、夕方から姑の病院へ。そのままプールに行く。 電車のなかで大江健三郎の『臈たしアナベル・リイ総毛たちつ身まかりつ』を読了。ひさびさに良いものを書いてくれたっ!と云う感じ。小品だが傑作だろう…

きょう届いた古書と買った古書&新刊

ルートヴィヒ・ウィトゲンシュタイン『反哲学的断章 文化と価値』(訳・丘沢静也。青土社) 久生十蘭『久生十蘭全集:第3巻』(三一書房) 久生十蘭『平賀源内捕物帳』(朝日文庫) よしながふみ『きのう何食べた?』(第1巻。講談社)

きょう届いた新刊

宮川淳『宮川淳 絵画とその影』(編・建畠哲。みすず書房) 『SFマガジン '08年1月号 テッド・チャン特集』(早川書房)

『ヤリタイキモチ』を観る。

U君と大阪駅で待ち合わせ、市内某所に於ける、細川博司監督の『ヤリタイキモチ』*1の試写会に潜入する。 この映画で大変優れているのが、剣戟のシーン。剣で渡り合いながら、躍動し激突する肉体の速さを捉えようとする監督の細川氏のキャメラと編集は、実に…

きょう届いた古書

『ユリイカ(1989年6月号)特集:久生十蘭 文体のダンディズム』(青土社)

ラッヘンマンが素晴らしい。

夕方、加湿器を買いに出た柚子から電話があり、持って帰れないので応援に来てくれとの電話を貰って、自転車を漕いで出かけたほかは、やはり終日、ウチのなかにいる。MR氏から頂戴したヘルムート・ラッヘンマンの音楽を、『マッチ売りの少女』に始まり、「ア…

きょう届いたDVD

F・W・ムルナウ監督『吸血鬼ノスフェラートゥ 恐怖の交響曲』(紀伊國屋書店)

きょう届いた新刊

萩原延壽『遠い崖 アーネスト・サトウ日記抄 3 英国策論』(朝日文庫) 萩原延壽『遠い崖 アーネスト・サトウ日記抄 4 慶喜登場』(朝日文庫) 「萩原延壽集」*1の刊行は誠に喜ばしい限りだが、何で文庫で出ないんだ……。 *1:http://opendoors.asahi.com/data…

姑が突然、帰宅する。

朝から歯医者に。前歯の、歯と歯のあいだの虫歯を削る。虫歯が多い歯であることよ。 昼過ぎ、一階のトイレに体力の衰えた姑のため、手すりを附ける工事の見積もりに、柚子の会社の出入りの業者がやってくる。 姑がいきなりきょうから帰ってくると電話がある…

きょう届いたDVD

リヒャルト・シュトラウス『ばらの騎士』(演出:ロバート・カーセン。指揮:セミヨン・ビシュコフ。2004年ザルツブルク音楽祭) 遂に!!

きょう買った新刊

漫画・伊藤悠+原作・佐藤大輔『皇国の守護者』(第5巻。完結。集英社) 病院に行ったあと、駅前の本屋数軒を覗くが、何処も品切れとのことで、会社帰りの柚子にメールして、わざわざ買ってきてもらった。此処で完結しちゃいかんでしょ。原作の先まで描いて…

Coming Soon....

朝方眠り、昼前に起き、夕方までこりこりと作業を続ける。その後、姑の病院に行く。輸血は順調に難なく終了し、調子は良いとのこと。 そのまま神戸でH監督と会い、初めて呑む。絵コンテと、それを基に実際に撮影された映像との「呼吸」の違いのことや、某主…

きょう届いた新刊

大江健三郎『臈たしアナベル・リイ総毛立ちつ身まかりつ』(新潮社) レオン・トロツキー『レーニン』(訳・森田成也。光文社古典新訳文庫)

二度目のズル休み。

夕方、姑の病院へ。そのまま水泳に行こうと思っていたが、会社帰りの柚子がやってきて、何となく自主休講。 届いた大江健三郎の新刊を読み始める。長江古義人ではなく、再び『万延元年のフットボール』を書いた「私」に戻っている! 「長江古義人」三部作は…

恐怖映画じゃない。

黒沢清の『ドッペルゲンガー』*1をDVDで観る。 『アカルイミライ』を黒沢清は、「前半はなぜ(床下に)クラゲがいるのか理由を語り、後半はクラゲを見て主人公はどうしたかを語る」映画だと述べているが、この映画は「機械を解放してやるため」の映画であり…

帰宅すると届いていた古書

蓮實重彦『シネマの記憶装置』(フィルムアート社) 持っていると勘違いしている本、或いは、持っているはずなのだけれど探しても出てこない本、と云うのがあり、その境目は見極めが非常に難しくなってきている。

父と会話する。

きちんと時間に追われることができない。だいたいのことは判り、話もできるがどの分野でもエキスパートではないため食いっぱぐれる器用貧乏。スタンドアローンな一匹狼をやっていると、愈々と云うときコバンザメにさえなれない。取りあえず現場で闘ったが身…

きょう買った古書

今村仁司『アルチュセール全哲学』(講談社学術文庫) デーヴ・グロスマン『戦争における「人殺し」の心理学』(訳・安原和見。ちくま学芸文庫) 保田與重郎『英雄と詩人』(新学社) 仲正昌樹『モデルネの葛藤 ドイツロマン派のからデリダのへ』(御茶の水…

きょうは「高野家」行けなかった。

そのままマンガ喫茶を出てKFCで朝食。久しぶりに廣松渉を読む。いつの間にか「所与をetwasとして認識する」とか云う文がするっと頭に入ってくるようになっている。 神保町をぶらり。金がないと云うのはなかなか腹が減った野良犬のように悲しいときもある。キ…

こりこりこりこり。

「ギブス」の課題は今回、映画批評で、こりこりと黒沢清と押井守に就いて書いていたのだが、到底間に合わぬと云うことを悟り、昼過ぎから慌てて黒沢清に就いてだけ書き始める。夜行バスのなかでも少し書くが爆睡し、翌朝、新宿のマンガ喫茶で書き終え、送付…

きょう届いたCD

『松平頼則作品集/「フィギュール・ソノール 管弦楽のための」、「舞楽 オーケストラのための」、「ポルトレ(β)2台のピアノと2人の打楽器奏者のための」「神聖な舞踏による三つの楽章のための変奏曲 2フリュート、2クラリネット及び4人の打楽器奏者のため…

水は流れる焔である

朝から役所に。姑の病院に寄り、彼女を車椅子に乗せて、きょうは病院のぐるりを廻る。病院の裏で、鳩が猛禽(鳶?)に組み敷かれて、真白な羽毛を散らされ、ズタズタにされていた。われわれが横を通ったので、驚いて猛禽が鳩の背中から爪を離した瞬間、ぐら…

きょう届いたCD

『アフィニス・サウンド・レポート No.34 特集〜日本戦後音楽史〜』(鈴木博義「モノクロームとポリクローム」、篠原眞「ソリチュード」、黛敏郎「音楽の誕生」、福島和夫「月魄 ピアノ、ハープ、52の弦楽器と打楽器のための」、夏田鐘甲「管弦楽のための音…

世界を無視することなんてできない。

昼前から、姑の病院に。腸炎は少し良くなったみたいで、食欲旺盛。ちょうど義姉も来る。病院の食堂で独り、義姉に奢ってもらってラーメン定食を摂る。病院の前を、姑を車椅子に乗せて散歩する。 役所に寄ってから、帰宅する。U君と電話で話す。話しながら考…

黒沢清を再見している。

黒沢清の『回路』を観る。何故だか麻生久美子が広末涼子に見えて仕方がない。 昼過ぎ、役所に寄ってから姑の病院に。 帰宅後、黒沢清の『アカルイミライ』を観る。あららら、この映画、こんなに素晴らしかったのか!? 数年前に初めて観たときは、まるで良いと…

自由であろうとすること。

昼過ぎ、姑の病院へ。柚子が彼女の母の髪を洗う。姑の話だと、きょう、ふと思い立って、じぶんの頭髪を少し掴んで、ぐっと引っぱってみたそうだ。すると手のなかに、ごそっと髪が残って、吃驚して指を開いて、それをベッドの下にはたき落としたそうだ。抗癌…

ケージはデュシャンではない。

朝の十時からMR氏、I嬢、KB君と待ち合わせて(私は遅刻して)、皆でとぼとぼと中之島の国立国際美術館へジョン・ケージの「ソング・ブックス」演奏会*1の整理券を取りに行き、MR氏お薦めの、中津は「スパイス飯店」まで昼食を摂りに戻る。タイカレー(チキン…