2008-01-01から1ヶ月間の記事一覧
フィリップ・マヌリ『時間の推移』(指揮:ペーター・エトヴェシュ。アンサンブル・アンテルコンタンポラン。ERATO)
少し遅い朝、柚子と起き出して朝食。 TVを点けると午前の国会中継で、田中康夫が質問に立っている。彼は明らかに、目の前の与野党の諸君だけでなく、寧ろその場を超えて、大衆に向けて語っている。では、小泉純一郎との違いは何かと云えば、ややこしいことを…
スラヴォイ・ジジェク『ラカンはこう読め!』(訳・鈴木晶。紀伊國屋書店) たなか亜希夫、デビッド・宮原『かぶく者』(第1、2巻。講談社)
昼過ぎから葬儀。するすると進み、途中、かたちばかりだが喪主なので短い挨拶をスピーチし、棺桶の上に花束を乗せる。そのまま火葬場に。初めて霊柩車に乗る。棺が、分厚い扉の向こうに入ってゆくのを見送る。 再び親族らと会館に戻り、少し遅い昼食。 火葬…
大杉栄『自叙伝、日本脱出記』(校訂・飛鳥井雅道。岩波文庫)
エルンスト・ルビッチ監督『生きるべきか死ぬべきか』(UPJ)
『諸井三郎:こどものための小交響曲、交響的二楽章、交響曲第三番』(指揮・湯浅卓雄、アイルランド国立交響楽団。NAXOS) ラサール弦楽四重奏団『ルトスワフスキ「弦楽四重奏曲」、ペンデレツキ「弦楽四重奏曲」、黛敏郎「弦楽四重奏のためのプレリュード…
彼女がいなければ判らない仕事を片づけるため、柚子は朝イチで職場に。 朝八時過ぎ、風呂に入ろうと思っていると、姑の友達から電話があり、今から訪問したいとの由。烏の行水。 ご友人(姑が入院していた頃、お見舞いに来てくださったときの話をしながら、…
昼過ぎ、義姉から家に電話。姑の容態が急変とのこと。会社に出ている柚子にも連絡。 病院まで最も速く着く手段である自転車を漕いで駆けるが、間に合わず。母方の祖母のときも、死のときには立ち会えなかったので、このたびもそうではないかとペダルを踏みな…
朝の六時前にごそこぞと起き出して風呂に入り、柚子が用意してくれた焼きたてのサンドウィッチを食べ、日雇い仕事で試験監督に出掛ける。 払暁の光が反映する海は、涙が思わず溢れそうになるほど、美しい。微細な揺れ、差異の麗らかな、ひたすらな連続。 夕…
片山杜秀『片山杜秀の本 1 音盤考現学』(アルテスパブリッシング)
M女史と梅田阪急駅前の山本珈琲(ウィンナコーヒー、美味)で落ち合い、仕事の打ち合わせ数分、その後、駄弁る。 女史と別れ、ようやく片山杜秀の新刊を入手し、さっそく読み始める。面白いったら、ありゃしない。 その後、U君邸に。終電まで話す。彼はたぶ…
野阿梓『伯林星列』(徳間書店)
ずっとテープ起こしをしている。十分ぶんを打つのに最初は一時間掛かっていたが、徐々にコツが掴めてきた。 私が迂闊であることをよく御存知のMR氏や畏兄NK氏から、『片山杜秀の本』が出ていると教えていただき、慌てて駅前の比較的大きな本屋二軒を巡るが、…
村上一郎『日本軍隊論序説』(新人物往来社) 高橋悠治『高橋悠治コレクション1970年代』(平凡社ライブラリー)
矢代秋雄『ピアノ協奏曲、チェロ協奏曲』(FONTEC)
午前中、三宮へアルバイトの研修に出掛ける。少し古本屋をぶらついてから、姑の病院に。義姉は姪が熱を出したので来られず、代わりに柚子が午後から早引けしして会社からやってくる。 夕方、放射線治療を受けるため、看護婦さんたちが姑をストレッチャーに乗…
じぶんがラムちゃんだと気づいていないラムちゃんだ?! と云うわけで、『涼宮ハルヒの憂鬱』を観終える。 『ビューティフル・ドリーマー』に『リンダリンダリンダ』、長門有希は矢吹駆シリーズに『膚の下』……いやはや、先日の日記でも書いたが、仮に中学生の…
14時から主治医による姑の病状の説明。義姉と、会社から早引けして柚子も来ている。 昨夜は、果物ナイフで、じぶんの身体と外部を否応なく繋いでいる尿やら薬剤やらのチューブを切ろうとして、ちょっと立ち回りを演じたらしい。昼と夜が逆転しているのも含め…
矢代秋雄『オルフェオの死』(深夜叢書社) ジル・ドゥルーズ『カントの批判哲学』(訳・國分功一郎。ちくま学芸文庫)
ふと、キム・カーダシアンのプライヴェートな性交ヴィデオをダウンロードしてきて観るが、撮っている男がどうやらじぶんが大好きで、こ奴の自己愛ばかりが映っている所為で、全然ダメ。カンパニー松尾の爪の垢でも煎じて呑むがいい。 前職の同僚(社長の若様…
雨。夜になると、びしょびしょとした雪に。 昼遅くから柚子と姑の病院に。その後、ふたりで近所の映画館のレイトショウで、ティム・バートンの新作『スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師』*1を観る。スティーヴン・ソンドハイムによる大変見事な…
始発に間に合うように父の家を出て、真っ暗闇の朝のなかを新幹線で帰路に。『憎悪の世紀』を開いて読み始める。だが、瞼の裏に重く張り付くような眠気には勝てず。やがて窓の外、快晴。 帰宅後、風呂に。姑、体調すぐれず帰宅は中止と病院から連絡あり。 夕…
ニーアル・ファーガソン『憎悪の世紀 なぜ20世紀は世界的殺戮の場となったのか』(上下巻。訳・仙名紀。早川書房) 阿部和重+中原昌也『シネマの記憶喪失』(文藝春秋) ナンシー・ミルフォード『ゼルダ 愛と狂気の生涯』(訳・大橋吉之輔。新潮社) 河野與…
昼前から新幹線に乗り、東京に。そのまま高田馬場の古本屋街に行き、ぶらぶら。早稲田通りの古本屋は本当に良い。ウェンディーズで腹を充たし、秋葉原に少しだけ立ち寄る。MR氏と電話で少し話す。そう云えば、彼と電話で話すのは初めてだったような気がする…
金子俊男『樺太一九四五年夏 樺太終戦記録』(講談社)
久しぶりに高速神戸あたりからぶらぶらと三宮に向けて散歩する。雪が舞う。 そのまま姑の病院に。姑が土曜の昼から日曜の夜まで一時帰宅する許可を貰ったそうだ。 柚子と駅前で饂飩を食べ、帰宅する。
スティーヴン・バック『ファイナル・カット 『天国の門』製作の夢と悲惨』(訳・浅尾敦則。筑摩書房)
アルフォンソ・キュアロンの『トゥモロー・ワールド』をDVDで、何度めだろうか、観る。この映画もやっぱり、すごく良い。 昼過ぎから出掛け、実家に。黒猫二匹が留守番。 梅田に出て、東通商店街を通って野良猫の群れと遭遇して悶絶し、古本屋を経て、M女史…
朝、歯医者に。 金魚に餌をやり、遅い朝食をとり、DVDで『ロード・トゥ・パーディション』を再び観る。今度はサム・メンデスのオーディオ・コメンタリ附きで。画面の総てで、徹底的に考え抜かれて工夫が施されていることがよく判る。最後の編集で削られた幾…