午後から出かける。駅前から電車に乗ろうかと思ったがまだ混乱している様子だったので、駅から家とは反対の方にぶらぶら写真を撮って歩く。雪雲が抜けたあとのすかんとした光。その分、空気は冷たくて、カメラを持つ手が悴む。帰宅してお湯で手を洗ったら、…

午後から仕事で大阪に出る。夕方、JRの駅まで戻ると大混乱になっている。いつもの倍ぐらいの時間がかかって最寄り駅まで帰ってくる。雪が降り積もっている。いちばんいい革靴を履いているときに限って天気が悪い気がするが、カメラを取り出して、あちこち撮…

ゲラ、やはりそのままにしておくことにする。ゴダールが「もっとも、私はいつも、映画は私を助けてくれると考えていました」と、混迷のときであってもおそらく堅信していたであろうことは、ジガ・ヴェルトフ集団の解散後にも訪れる、盛んな作品群を見れば判…

昨夜のうちに風呂に入ったので少しだけ遅くまで眠る。 帰宅して、ゲラを読む。最後に一行だけ引用を付け足すか、そのままにしておくかか、悩む。暗中模索の感じのままにしておくか、先にちらっと光が見える感じにするか。声に出してゲラを読んでみる。途中で…

帰宅するとマイク・ニコルズの『エンジェルス・イン・アメリカ』のDVDが届いていて、さっそく見始める。冒頭のラビのスピーチからとてもすばらしい。 夕食のあと風呂に入った。眼が冴えて夜中まで起きている。蒲団に入って眠る。

寝る前に風呂に入る。ちゃんと蒲団に入って寝る。これが難しい。どちらかになってしまう。なので、出勤前に風呂に入っている。仕事の行き帰りにゴダールの『映画史』を読んでいる。隣町の駅で降りて、桜餅を柚子の分とふたつ買って帰る。

昼過ぎ、新今宮で降りて駅前の古本屋を覗きながらぶらぶら写真を撮りながら歩く。

ゴダールの『映画史』の下巻を読んでいる。もちろんジガ・ヴェルトフ集団について書いた(考えた)あとだからこそ、というのはあるが、事典のような読み方をしていたときには引っかからなかったところがとても気になる。ゴダールによると、トーキー以前の無…

鈴木道彦訳の『ソドムとゴモラ』の上巻を読み終える。『ゲルマントの方』を読み終わったのはリヒター展を見に行った帰りに、空港へ向かうプラハの地下鉄の駅のベンチだった。今日は柚子と晩飯を食べたあと、片手鍋で紅茶を沸かしながら読み終えた。そのまま…

ゴダールの『映画史』の一巻を読み終える。そのまま続きを読み始める。

今日はトムブラウンのグレーのネクタイを結んで弔意とした。

ここ数日概ね些細なことで怒りを燻ぶらせていたのだが、ちょっと身体を動かして、二足丁寧に靴を磨いて、石鹸で手を洗ったら、何となく鎮火した気がする。 私が苛々していたからというのもあるだろう、街中のちょっとしたこと、真っ黒のパーカーを羽織った男…

午後から出かける。大阪まで出て写真を撮るつもりだったが、陽が落ちるのが早いので、こんな時間から出ていては、撮る時間がほとんどなくなる。どうせそれなりに家や建物が密集していて知らない路地があるなら同じだと、いつものように太陽を背にして、線路…

仕事の帰りに本屋に行く。あれやこれやの新刊を手に取って眺めるたび、以前買ったあれやこれやの、まだ読んでいない本のことを思い出す。あれはあそこに積んだか。そういえばまだあれは読んでいなかった、などと思い出すうちに、何も買わずに店を出る。喫茶…

先月はずっとゴダールがらみの資料ばかり読んでいたのだが、終わってもまたゴダールで、何となく部屋に置いたままにしていた『映画史』を頭から通読している。五十代に差し掛かり、これまでさまざまな経験を積み重ねてきた自営の映画職人としてのゴダールの…

午後から出かける。私は、写真を撮るようになってから、ようやっと実感として陽が落ちる時間(写真を撮ることのできる時間)が季節で全然異なることが判るようになった。もうそろそろ夕陽に近くなっている陽光にマンションがきらきら照らされているのを電車…

「参照文献」一覧も書き加えて、年末の〆切だった原稿をようやく終える。机のまわりに積み上げていた資料の塊を一階の部屋に戻す。ホロコーストとゴダール。何か書くたびに本が増える。ぐったりとした解放感。年末にM君に教えてもらった『アワーミュージック…

何だこいつと思っていた高橋悠治にとても親切にしてもらう夢を見る。親切の内容は忘れたが、今年は他人に親切にしようと思った。朝から写真でも撮りに出かけようかと思うが原稿が終わっていないのだから無理だ。メルツバウに耳を洗われたり、fromis_9の初期…

批評って何をしているんだろう。何かについて書いているのは間違いない。でも、何でそんなことしているんだろう。見ただけで、読んだだけで終わらないのは、なぜなのか。これで飯を食っているわけでもない。ときどき頼まれて書くこともあるけれど、概ね資料…

コロナワクチンを接種して初めて熱が出た。帰宅して眠る。ずっと眠る。柚子が帰ってきて林檎を向いて小さく切ったのを小皿いっぱいにくれる。それを指先で摘まんで間断なく貪る。噛んでいると口の中で冷たくてさくさくした塊がどんどん小さくなってきて、こ…

夕方、駅前の初めて行くクリニックでコロナの三回目とインフルエンザの予防接種を一緒に左腕に受ける。隣の駅まで出て、いつもの和菓子屋でうぐいす餅を買って、店のおじさんと町田康と筒井康隆の話をちょっと。本屋に寄って帰宅する。『たのしい知識』の続…

今年は久しぶりに熱心に日記を書いていたのに、10月と11月はたった一日しか書かなかった。何もないわけではなかったのに、もう忘れている。須田亜香里のガイシの卒業コンサートは、須田亜香里のスタートとここに至るまでの総てを突っ込み、しかも最後は「出…

仕事の帰りにハーバーランドでデイヴイッド・O・ラッセルの『アムステルダム』を見る。ラッセル版の『そして船は行く』のような映画で、丁寧に作られたコラージュが見もので、時折うっとりするような歌で包まれる。ひりひりするような傑作ではないかもしれ…

昼から新幹線に乗って東京。雨。遅く出てきたせいで何の展示も見られず。立川ステージガーデンでfromis_9の初めてのイルコンを見る。チェヨンとかジウォン、ソヨンの良さがとてもよく判った。

昨日の夜は夢を見た。明石家さんまが今住んでいるマラパルテ邸を案内してくれた。地中海の青と、この建築の赤へのさんまの敬愛が、とてもよく伝わってきた。ゴダールの『軽蔑』じゃなくて、さんまの『軽蔑』だった。 ほとんど自殺に近い死だったというJLG。…

KENZOのおそらく80年代のヴィンテージのネクタイを一本買った。赤とピンクの、PCの画面で見ていたらさすがに派手すぎるかと思っていたが、届いたのを手元で眺めると、綺麗なのだが、少し淋しさを感じるネクタイだった。暗い色のスーツを着るのだから、これで…

朝から柚子と出かけて、川村記念美術館まで行き、「カラーフィールド」展を見た。アンソニー・カロの《原初の光》に最も痺れたが、川村が持っていないフランク・ステラのシェイプド・カンヴァスの絵がとてもよかった。変形のカンヴァスだから、その端っこは…

ずっとネットで聴いていたジェームズ・チャンス・アンド・ザ・コントーションズの『BUY』をCDで買った。どうせPCで聴くのだが、欲しかったのだ。ジョディ・ハリスとパット・プレイスのガリゴリしたギターが本当にかっこいい。 朝ゴミを捨てる。晴れてきたの…

仕事からの帰り道、或る小説についての書きかけの批評文に書き足した思い付きのことを考えていて、やはりあれは正解だという筋道を見つける。この仕事は再開できそうだ。そして終わらせることもできるだろう。 夕食をとって、寝室の蒲団の上に転がって、『プ…

職場の往復にナボコフの『ベンドシニスター』を読み始めた。先日『セバスチャン・ナイト』を再読したときにようやくナボコフの面白さを、本心から感じることができたのだが、これもとても面白い。夕食をとって、寝室の蒲団の上に転がって、池辺葵の『プリン…