2023-12-01から1ヶ月間の記事一覧

朝は「しま」に起こされる。蒲団に潜って小林信彦の『1960年代日記』を読み終える。昨日三人と話をしていて、私はやっぱり大島渚のつかみどころのなさについて話したのだが、大島渚だって何だって映画は映画だ。そこに映像として在る限り必ずつかみ取ること…

夕方になってから出かけて、阪急東通商店街の焼鳥屋で帰省してきたN君とM君Iさんと会う。

朝起きて、TVを点けたらやっていた片岡千恵蔵の忠臣蔵映画が、どのショットもとてもモダンでたまらない。鳥籠の影と黒猫の使い方の巧さと、サディスティックなエロ。あとで調べたら佐々木康の『女間者秘聞 赤穂浪士』で、撮影は三木滋人だった。

十月の末ぐらいからずっとぐずぐずと左下肢の脛やら尻やら腰やらが痛い。整骨にはひと月通って、そうとうましになったのだが、どうしても脛と尻のピンポイントの痛みがなくならない。月曜に鍼で「坐骨神経痛に似たような症状だ」と言われて、整形外科に行か…

隣町の本屋にはまだ中公文庫の大島渚は入っていなくて、うぐいす餅をふたつ買って帰宅。夕食のあとひとつ食べる。柚子は暖房の前でうたた寝している。洗濯物を夜のベランダに干す。「しま」がベランダに出てくるが、私より先に部屋の中に戻る。森崎東の『帝…

「松濤美術館で見たしわざわざ出かけなくていいか」と思ったが今日を逃すともう見られないので、昼過ぎからぐたぐたと出て、市立伊丹ミュージアムで「牛腸茂雄写真展“生きている”ということの証」を見る。これは見ておいてよかった。プリントもサイズも最高…

集めた大島渚の本をあれこれ読み散らしながら神島二郎の『日本人の結婚観』を読んでいる。 ヤングのブルックナーの《三番》を今日も聴いている。ちょうど第二楽章の終わりで階下から晩ごはんに呼ぶ柚子の声。 もう芥川賞の候補者の名前を一人も知らないよう…

パルシネマしんこうえんで三隈研次の『とむらい師たち』のトーク。ガンメンの最初の仕事で三隅は、写し取られた死顔と写し取ったデスマスクの顔をひとつのフレームの中に収めている。この関係で言えば、葬博は万博のデスマスクである。この映画を見て、《太…