2007-01-01から1ヶ月間の記事一覧
内田樹『下流志向 学ばない子どもたち働かない若者たち』(講談社)
仕事を終えてからU君と三宮で会って駄弁る。U君と話をすることで、私はゴタゴタとしているものの整理をしているのだろう。 柚子と待ち合わせて帰宅。 先日から電車のなかやコンビニで些細だが非常に不快な出来事に遭遇することたびたびで、こちらの神経もさ…
長谷部恭男『憲法とは何か』を読み始める。うわ、法学っつーのはこんなに面白いのか!? 私が馴れ親しんだ、いわゆる日本の「文芸批評」のそれとは明らかに異なる思考のスタイルが提示されていて、滅法面白い。 仕事を終えてから、柚子と待ち合わせて三宮の北…
イングマール・ベルイマン監督『ファニーとアレクサンデル』 6時間版のレーザーディスクが800円で売っていたのでハードに不安はあるが懊悩の後、結局購入。
フリップ&イーノ『イヴニング・スター』
島崎藤村『夜明け前』(全4巻。新潮文庫)
「辞めさせていただきたいと思っております」と社長に告げてしまう。 私が大学を出てからすぐ勤めた、某社の社長さんは入社から一年ほどのちに「辞める」と伝えた私にさんざん呪詛のような言葉を投げ掛けてくれて、たいしたタマの小ささを暴露してくれたもの…
向井裕一、村松伸『香港多層都市』(東方書店) ただしCD-ROMはなし。 東浩紀ほか『波状言論S改』(青土社)
夕方から出掛ける。ずっと着ているジャケットの肩が少し破れてきたので、一年以上ぶりに心斎橋のコムデギャルソンへ出向き、修理を依頼。 そのまま商店街を抜けて徒歩で移動し、ちょっと迷ったりしながら閉店直前に「TARO NASU GALLERY」*1に滑り込み、建築…
終日、家でぐたぐた。 片岡鉄哉の『日本永久占領』を読み終わる。原題の『さらば吉田茂』のほうがよいと思う。副島隆彦の巻末解説は内容がないので要らないし、大変な力作なのに索引がないのが惜しまれる。 クシェイ演出の壮絶な『ムツェンスク郡のマクベス…
社長と話す機会があり、そのとき斯う云われた。 「がむしゃらに崖を登る、その登ることが愉しくて、はっと気づくとじぶんの背丈の何倍もあるような高い処まで登っている。仕方がないのでえいやと飛び降りる、足の裏を痛めたりするかも知れない、しかしそうい…
仕事を終えて、慌てて帰宅して、TVの前に座る。NHKの『プロフェッショナル仕事の流儀』を見るためである。初めて見る番組だが、何しろ大野和士が出る。しかも私が去年ブリュッセルへ飛んで観た『トリスタンとイゾルデ』の舞台裏のドキュメントだと云うのだか…
締切日である。売上、決して良いと云えず、些か気が滅入る。 帰宅すると、柚子がケンタッキーフライドチキンを買ってきてくれていた。貪り食う。
石川淳『石川淳短篇小説選』(編・菅野昭正。ちくま文庫) 国枝史郎『神州纐纈城』(講談社大衆文学館文庫) ちなみに、「コウケツ」と読む。
「やっぱり仕事は楽しんでやらなきゃね」と社長が話しているのを聞く。うむ、まったくそうなのだ。 よし、やはりこの仕事が終わったら辞職願を出そうと、胸奥で木霊する声あり。
宮澤淳一『グレン・グールド論』(春秋社) 宮澤淳一も番組制作に協力している、昔NHKで放送されたらしい『浅田彰が語るグレン・グールドの世界』*1。浅田彰は文学や哲学より、音楽に就いて書いたり語ったりしているときがいちばん愉しそうである。 *1:http:…
ジェルジ・リゲティ『ピアノのための作品集』(演奏ピエール=ローラン・エマール。SONY Classical)
会社の帰り、セールで半額になっていたので、ずいぶん久しぶりにジャケットを一枚買った。
潰れてしまった昨日の休みを取り返すべく本日は出掛ける心積もりでいたのだが、やはり出掛けず家で過ごす。 夕方、柚子と近所のスーパーに買物に行く。 畏兄、南波克行氏からメールを頂戴する。来年は遂に吉田喜重が磯崎新を美術に起用してリヨンのオペラハ…
姑がクーラーの掃除屋のお試しキャンペーンを頼んだため、夜まで家で過ごすことに。三時から一時間半と云う話だったが掃除屋のデモンストレーションが長くて結局終わったのは七時。朝から出掛けていた柚子と連絡を取り、待ち合わせて映画を観る。 それなりに…
Y君とそのお友達のNさんと、Y君の行きつけの堂山町のバァで会う。Y君とは一年数箇月ぶり。Nさんとは初対面。女との道行きが途絶えたのでヤケ酒を飲むから立ち会ってくれと云われたので行ったのだが。Y君をいびりながら、カシスオレンジを一杯だけ。夜も更け…
カントは彼が現代思想家だった頃、総てを破砕するカントと呼ばれ、忌み嫌われていた。それは、哲学する土台を確実なものとするため、既存の哲学に対して全面破壊も厭わない容赦ない追究を行っていたことからだ。 杉本博司に「建築」と題されたシリーズがある…
手塚治虫『どろろ』(全4巻。秋田書店) テオドール・W・アドルノ+マックス・ホルクハイマー『啓蒙の弁証法』(訳・徳永恂。岩波文庫) 遂に文庫化。素晴らしい。 『BRUTUS』(特集:茂木健一郎。マガジンハウス)
朝起きると喉の痛みはずいぶんましに。 滝本誠氏が絶賛していた『エレクション』*1を試写で観る。香港マフィアの血みどろの首領選挙の映画であるにも関わらず、拳銃でドンパチ。を敢えてやらずに丸太ン棒やら牛刀、ポリバケツ、落ちてる石なんぞでギチギチ殺…
ブライアン・W・オールディス『ブラザーズ・オブ・ザ・ヘッド』(訳・柳下毅一郎。河出文庫)
午後から雨。私は朝から風邪で喉は痛み鼻がぐずぐず、だるくて寒くてぼんやりしながら仕事へ出かける。 帰宅後、柚子が蒲団で肩を揉んでくれる。そのうち、どうやら眠ってしまったようである。
フェルッチョ・ブゾーニ『ファウスト博士』(指揮:ケント・ナガノ。リヨン国立歌劇場) 初ブゾーニ。対訳つきの日本盤が中古レコード屋の棚にかなりの安価で並んでいたので購入。
終日、家の中で過ごす。金曜の夜に会社から持ち帰った書き物を月曜朝までにしなければならぬのだが、グダグダと過ごすうち、あっと云う間に真夜中。慌てて書き始めるて一気に半分ほど仕上げるが、睡魔には勝てずそのまま椅子の上で寝てしまい、朝の五時ごろ…
福田恆存『福田恆存評論集』(全8巻。新潮社)
朝、先日注文した『福田恆存評論集』が届く。 柚子とのんびり過ごすつもりだったが、独り昼過ぎから出掛ける。関西では滅多にない滝本誠氏のトーク&サイン会が催されると知っては出掛けずにはおられず、松屋町の「LOW」へ*1。 滝本氏の到着直後に滑り込み、…