- 謹賀新年。
- 朝から休日診療の歯科へ。
- 保険証の期限が切れていて再び戻る。がらがらのバスのなかで、給料が安い今の会社を辞めることを歯の痛みと柚子の横顔に促されて、真剣に考える。
- 診療所に戻るとちょうど名前を呼ばれる。初老の歯科医師が診てくれる。上の奥歯がひどい虫歯になっているとのこと。下に対応する歯もなく、頬に近すぎて機械も届かないため、早めの抜歯を勧められる。爆弾を抱えてるようなものですよ、と。
- 帰宅後、ようやくお節。あれこれ摘みながら三ツ矢サイダーを飲む。
- 今年最初の音楽はとあれこれ考え、結局ハインツ・レーグナーが指揮するワーグナーの「ジークフリート牧歌」を聴く。ゴージャスで、心が洗われるような演奏。
- 夜、近くの映画館で柚子と市川崑の新作『犬神家の一族』*1を観る。元旦は映画を観ると決めているのだ。
- 小学生のとき、とても好きで何度も観て、それ以来ずっと観る機会がなかった前作だが、想像以上に私の記憶の通りの映像が続き、些か驚く。
- 富司純子がものすごく、深田恭子のふにゃふにゃ具合が素晴らしい。新春大歌舞伎のような、決まりごとばかりで安心できる映画で、すっかり満足して終電車で帰宅。