• 百田某の史書もどきを「私たちが批判しているのは歴史修正主義の本だからではなくパクリ本だから」というひとが少なくないが、パクリ以前にやっぱりダメだろう。
  • 仕事始め。帰宅して柚子と晩御飯を食べながら、深作欣二の『日本暴力団 組長』をみる。『仁義なき戦い』より以前の、『黒蜥蜴』を撮ったすぐあと。とてもアンバランスな政治映画で、三島というよりむしろ大江健三郎の「セヴンティーン」などをふと思い出す。もちろん『奔馬』の「日輪は瞼の裏に赫奕と昇った」というのを思い出してもよいのだろうが、サングラスの向こうの鶴田浩二の双眸は、その死後も、戸惑ったように見開かれている。