2010-02-02から1日間の記事一覧

ひきはじめ。

中野重治の「鑿」「手」「歌のわかれ」の三つの短篇からなる『歌のわかれ』を読み終える。作中で動きまわる主人公の外界に対する神経の働きと云うものは、殆ど過敏と云うくらいに、微妙な世界(自身の裡を含みこむ)の震えを感じ取るのだが、それを小説のな…