僅かな時間も本屋で。

  • 本日は締切日。一日の大半を事務所で。夕食を買いに出た折、ちょっと寄り道した近所の商店街の本屋で、古川日出男の『沈黙/アビシニアン』が埃を被って売れ残っているのを見つけ、奇縁を感じて買い求める。
  • ユリイカ』で連載が始まった佐藤亜紀の「小説のストラテジー」をやっと立ち読みする。これがいわゆる「原稿を編集者に見せて、保守反動の極地だと呆れ果てられた」あの「講義録」*1なのか? 兎も角ずいぶん力が入っていて非常に面白い!
  • 終電で帰宅。既に蒲団に入っている柚子と駄弁っているうちに意識を失いかけるが、起こされて入浴する。風呂から出て、谷崎の『武州公秘話』を読み終える。独語の台本を作ってリヒャルト・シュトラウスに与えて、オペラにさせるべきだった。きっと『影のない女』級の傑作となっただろうと妄想する。再び『アレキサンドリア・カルテット』の続きをぽちぽち読み始める。就寝4時。

*1:新大蟻食の生活と意見:これまでのお話(6) http://home.att.ne.jp/iota/aloysius/tamanoir/journal/story06.htm