飯守泰次郎、良い指揮者だわい

  • 夕方から独りで、関西フィルハーモニー管弦楽団*1リヒャルト・シュトラウスナクソス島のアリアドネ』を聴きに、シンフォニーホール*2へ。指揮は飯守泰次郎。ナマのクラシックの演奏会に足を運ぶのは十数年ぶりだ。ホールの前の小さな公園で、可愛い野良猫が一匹、にゃにゃと鳴いていた。
  • 飯守泰次郎の指揮は初めて聴く。正直な話、ちゃんとR・シュトラウスらしい甘くて哀しい音が関西フィルから引き出されていて、ちょっと驚いた。飯守氏は日本では稀有な「歌劇場の楽長さん」タイプの指揮者のようだ。しかも彼の修業時代の話が非常に面白い*3。また、コンマスのギオルギ・バブアゼ氏の独奏ヴァイオリンの美しいこと! 
  • 歌手も、女性陣が特に良かった。作曲家(ズボン役)を歌った福原寿美枝が秀逸。日紫喜恵美のツェルビネッタは可愛らしく軽快。また、バッカスを歌った竹田昌弘(11月の東京の『パルジファル』ではタイトルロール)の声の伸びが気持ち良かった。濁りのない綺麗なヘルデンテノールである。片桐直樹のバリトンも良い。総じて、日本人の歌手のレベルは上昇しているんだなと驚く。
  • シンフォニーホールの近くの「天下一品」でラーメンを食べて*4大阪駅まで歩いて帰路に就く。