音楽

晴れている。いよいよ不動産屋に電話をする。最初に訊ねた家はもう先約があるとのこと。もう一軒、気になっていたほうの家を持っている不動産屋に電話をして、今日午後から見られますかと訊ねたら構わないとのこと。柚子は自転車で、私は歩いてゆく。不動産…

淀屋橋の大阪倶楽部で《クラシックファンのためのコンサート 法貴彩子ピアノリサイタル》を聴く。ラヴェルの《水の戯れ》が特に良かったが、バルトークでのクラスターの表現が、濁りなく、きわめて怜悧に切り出された一つの音の塊のように鋭く飛び出してくる…

朝から出かけて金沢。初めて街中をぶらぶらする。夜は駅前の音楽堂で、オーケストラ・アンサンブル金沢の「第486回定期公演フィルハーモニー・シリーズ」を聴く。佐藤俊介の弾き振りで、ヴァンハルの《交響曲》とミスリヴィチェクの《ヴァイオリン協奏曲》、…

青山バロックザールでクリスティアン・テツラフ の無伴奏ヴァイオリンのリサイタルを聴く。最初のイザイの音の粒立ちからもう素晴らしかったが、続くバッハと、休憩の後のクルターグとバルトークの充実ぶり。これは本当に行ってよかった。終演後のサイン会に…

昼飯を食ったあとに、炎暑の坂道を上がってから冷房の効いたホールに入ると気持ちよくて、眠気が盛んに興って音楽を聴くには不向きだったが、あとからやってきた隣の席の馬鹿がデカいケツを肘掛けの上の私の二の腕にぶつけてきて、ぶつぶつ文句を言っていた…

夜は高砂ビルの「100BANホール」で喜多直毅クアルテットを聴く。とても面白かった。

fromis_9の《Supersonic》のメイキングがとてもよかった。 ディエゴ・スキッシ・キンテートの『tongos』を聴いている。坂本龍一が『Smoochy』や『1996』で取り組んでいたことに近似しているような感触がある。

夜中にロラパルーザのIVEのライヴをようやく見る。ユジンがめちゃくちゃ楽しそうなのもいいが、ウォニョンが乾いたぶっとい声で歌い、客席を煽るのが最高に気持ちいい。もともと《Baddie》とかウォニョンがいつもの清楚なお人形さんぽさを棄てて、変な顔をし…

朝早くから「しま」に起こされる。あんまり早く起こされたので勘違いして柚子は一時間早く出社してしまった。洗濯物を干してから、ロスバウトの指揮する《フィガロの結婚》を聴いている。1950年代のモノラルのライヴ録音だが、のびやかな歌手の声もとてもよ…

夕方から環状線で福島まで。ザ・シンフォニー・ホールまで出て、高関健の指揮で、ブルックナーの《第5番》を関西フィルハーモニー管弦楽団の定期演奏会で聴く。ワーグナーは器楽こそが無意識を表すと書いていたのを思い出しながら、美麗精確なピッツィカート…

朝から昨日の《Karma Police》の続き。ディスクリプションは終わったのだから立ち返るべきはメニングハウスだと思い『吐き気』を読みなおす。するとやはり、これは面白いがどう使おうかと思っていた箇所が使えることが判り、かつ、それで次のパートへの繋ぎ…

風呂に入り洗濯物を干してから「しま」をリュックに入れて病院に。今日は点滴とビタミン剤の注射。その間はじっと黙っているのだけれど、リュックに入るときに、先生のほうをちらっと見て、確認してから唸り声を上げるのが、とても「しま」らしくて面白い。 …

デイヴィッド・リンドリーの『そして世界に不確定性がもたらされた』を読み始める。そのものずばりの科学の啓蒙書よりも科学史の本を読んでいるほうが自分にとっては面白く、より理解できる気がするのは、今の私が漠然と分け持っている常識よりも以前の話か…

朝は早く起きて新幹線。坐ってしばらくするともう眠っている。昨日の夜から読み始めた林晋の『ゲーデルの謎を解く』を読み終え、ロベルト・ユンクの『千の太陽よりも明るく』も読み終える。朝永振一郎の『鏡の中の物理学』を読んでいるうちに東京に着いて、…

昼過ぎに盛んに降り出した雨は、帰るころには止んだ。今もないんだが学生の頃お金がなかったり知識がなかったりで何となく通らずにきた音楽を、試聴せずに(検索してレビューを読むのはOK)中古CDで買ってきて聴いている。ルー・リードの『メタル・マシーン…

昼までだらだらと眠る。重いと思ったら「しま」が私の上で寝ていた。寝返りを打とうとすると、「ぐるぅ」と鳴いて警告してくる。 喉が少しイガイガするのとわずかに咳が出るので耳鼻咽喉科に行く。たまたまセミリタイアした先生の診察の日で、混んでいる。薬…

嵐山まで出てお茶を飲み、上桂駅まで戻ってバロックザールでクァルテット・インテグラの《ベートーヴェン、未来を託す》と題された演奏会を聴く。ベートーヴェンの《14番》から《16番》まで。とてもすばらしかった。西宮北口で晩ご飯を食べる。

「しま」を病院に連れてゆく。調子は良いので点滴もなし。「しま」は診察台から鞄の中に勢いよく飛び込む。 駅まで行ってから、財布を忘れてきたのを思い出して戻る。昼は堂山の「名門」でAセットを食べる。ディスクユニオンで取り寄せたCDを引き取る。天王…

会議のあと慌てて梅田まで出て、マクドナルドでポテトのMサイズを買って歩きながら食べて、ペットボトルの桃の紅茶で薬を嚥みくだし、フェスティバル・ホールに着く。大阪フィルハーモニー交響楽団の定期演奏会を聴く。指揮は尾高忠明。武満徹の《オーケスト…

仕事のあと、堂山のディスクユニオンでCDを引き取ってから環状線で福島まで出て、ザ・シンフォニー・ホールの日本センチュリー交響楽団の第278回定期演奏会(指揮は飯森範親)を聴く。開演前にロビーで、ユースオケのメンバーがリゲティの《六つのバガテル》…

真夜中にアバドとイザベル・ファウストによるベルグの《ヴァイオリン協奏曲》を聴きながら先日撮った写真を選んでいる。とても厳しいがとても甘い演奏。

箕面まで出る。めったに来ることがないので、箕面温泉スパーガーデンまで行ってみる。何となく子供の頃、この山道を歩いた記憶がぼんやりあるような気もする。西澤文隆の設計の、とてもいい建物。中に入っているボーリング場に繋がる階段の手すりの側面が、…

神戸国際のMETライブビューイングでイヴォ・ヴァン・ホーヴェの演出の《ドン・ジョヴァンニ》を見る。 そのまま梅田に出てOギャラリーeyesとギャラリー白の大城国夫展を見る。

昼前から慌てて出かけて京都コンサートホールで楽しみにしていたクァルテット・インテグラを初めて聴く。モーツァルトの《第17番》のあとにフランコ・ドナトーニの《そのハツカネズミは笑わない》。休憩を挟んでブラームスの《第1番》。アンコールはベートー…

佐藤哲也さんが亡くなられたことをけさ知る。とてもつらい。ご冥福を。 東京都写真美術館で「風景論以後」展を見る。瞠目の展示というほどではなかったが、並んでいるものがもともと大好きな清野賀子や中平卓馬や大島渚なのだから、それだけで楽しい。崟利子…

朝から梅田まで行って携帯屋の店員の女の子に「SIMの調子が悪くって」と言いながらiPhoneを出した途端に、「あ、このボタン押したら治りますね」と言われる。 いきなり予定が何もなくなったがとても暑いので新今宮まで出て写真を撮る。森之宮で昼飯を食って…

真夜中に、EMI時代のベルチャ四重奏団でブラームスの《第一番》を聴いて、ポリーニの弾くシェーンベルクの作品集を聴いている。

昼から出かけてシネマ神戸でシャンタル・アケルマンの『一晩中』を見る。夜が明けて、ピンクとブルーの布を纏った二匹の生き物が抱き合って一つの塊のようになって身体を揺すぶるダンスのような何かのようなショットが凄かった。朝7時のモーニングコールに出…

朝から名古屋まで出る。高島屋で初めて「赤福氷」を食べる。とてもおいしい。 クセナキスの《ノモス・ガンマ》目当てで、名古屋フィルハーモニー交響楽団の演奏会。初っ端のバルトーク《ルーマニア舞曲》から素晴らしかった。《ヴァイオリン協奏曲第2番》も…

シャンプーをして、泡を洗い流しているとき、たまたま耳朶の真上からシャワーを浴びていた。すると、耳元で聴こえる音がハーシュ・ノイズにそっくりであることに気づいた。耳の位置をちょっとずつ変えると、メルツバウごっこができる。嬉しくなって、ずっと…