『ブレイキング・ニュース』を観る。

  • 宮崎勤の死刑が執行されたそう。
  • 愈々、生活の困窮してきたので、久しぶりに会社員をしていた頃の背広を着込んで、サラリーマンのコスプレをして、自転車を漕いで、アルバイトの面接に行った。
  • 夜、ジョニー・トーの『ブレイキング・ニュース』をDVDで観る。オーソン・ウェルズの『黒い罠』も斯くやと云う冒頭のワンカットのキャメラ捌きに痺れるのは無論だが、同時に、その映されつつある画面、つまり、商店街じみた狭い路地に於ける銃撃戦の場面構成の巧さに唸る。この弾の当たらなさが、ぞくぞくさせる。
  • 『PTU』での火鍋屋のシーンにも感心したが、今回の「殺し屋さんと強盗さん」の旨そうなランチも本当に見事。
  • 90分のプログラム・ピクチャーの枠組みの中で、まるで大奇術師フーディーニの脱出マジックのように、その枠を最大限活かしつつ解体してしまうような、常に新しい試みを盛り込むジョニー・トーを、今回もすっかり堪能する。本当に、ジョニー・トーはもっと観られるべきだと思う。
  • ところで、『PTU』にも、この『ブレイキング・ニュース』にはケリー・チャンが演じる、エリートの女性警官が出てくるのだが、彼女たちが男の部下にテキパキと指示を与えると、彼らは「Yes,Madame!!」と叫ぶのだ。これが何だかとても雰囲気があって、面白かった。