ええ娘、おりまっせ

  • 営業で、某駅にて下車。そのついでに、山側から海側へ走るうねうねとした一本道に沿って点在する古書肆を巡る。するとその道の中ほど、ちょうど古書肆がひとつもなくてつまらない道中となる場所に、『エルマガ』あたりが好んで取り上げそうな風情の新しい古書肆が一軒できている。
  • さっそく店の中に。以前から探していたナボコフの『マルゴ』を、好色本の並んでいる棚で見つけた。妥当な値段だったし、そういう棚で見つけたのがまた嬉しかったりする。
  • 夕方、営業の途中に、仕事帰りのF大兄と落ち合う。『亡国のイージス』の試写会のチケットを手渡し、ドムドムでお茶。少し駄弁る。そのまま事務所に戻り、再び仕事に小突き回される(笑)。
  • 帰宅すると、先日ネットで注文した『スターシップと俳句』が届いていた。ずっと欲しかったのだ。ちなみにこれは、大江健三郎武満徹とオペラを作ろうと企画していたときに、武満から読めと云われて読んだ本だ。『治療塔』シリーズの原点? 
  • 私は昔『治療塔』をネタに、エロ同人誌を作ろうと目論んだことがある。大江の小説群の中では既に、なかったことにされているような『治療塔』シリーズだが、そのスカスカでボケボケな具合が妙に愛らしく、競作のためのシェアする世界としては最適であると思ったのだ。……ん?今からでも遅くない!?