2024-06-01から1ヶ月間の記事一覧

『記憶の棘』を見ている。なかなか纏まらない。思考も集中力も散漫である。夜中にヘレヴェッヘとシャンゼリゼ管のブルックナー《5番》の第一楽章だけを聴く。或る持続する長さを持ったショットが、その中で或る展開を終えると、ぷっつりと全然別の次のショッ…

洗濯物を干して「しま」にちゅーるを食べさせて、地下鉄で京都市京セラ美術館(本当に嫌な名前。この美術館、建物はいいけど全然好きじゃない)まで出てポンピドゥー・センターの「キュビスム展」をようやく見る。やはり最初のピカソとブラックの作品ばかり…

「しま」をリュックに入れて病院に。今日は点滴とビタミン。体重はついに3kgを下回る。点滴の間はおとなしいが、リュックの中に戻る時、ちらりと医者のほうを睨んで、威嚇の唸り声を上げるのは、いつもどおり。洗濯物を干す。「しま」は玄関の上り框に坐って…

うねりのある曲線美の東阪急ビルを見るのが好きだったので解体されるのは悲しいなと思いながら「名門」でお昼を食べてからディスクユニオンでアルノルト・エストマンのダ・ポンテ三部作のボックスとかウゴルスキのブラームスとかロスバウトのEMIの《フィガロ…

「SA60」のための原稿を書き終える。駅を出ると雨がざぶざぶ降ってくる。スーパーでパンとキャベツ半玉と二つ入りのモンブランを買って帰る。洗面所のドアの前で「しま」が啼く。水を飲みたいと言っている。ずっと一緒にいるから柚子にも私にもそれが判る。…

ジェームス・チャンスが亡くなった。帰りの電車の中で携帯に表示されたとき、自分でも吃驚するくらいショックだった。 「しま」を点滴に連れてゆこうと思っていたがうっかりしていて、水曜日の午後は診察が休みだった。「ちゅーる」を二本ぺろりと平らげる。…

朝はひどい雨、ひどい下痢。夜はシネマ神戸でニナ・メンケスの『クイーン・オブ・ダイヤモンド』を見る。鞄からカメラを出して写真を撮りたくなるようないいショットが何度も出てくる。しかしそれはたいてい、だらだらと続くシークェンスになる。あるいは、…

「しま」を抱っこして洗面台の縁に乗せて水を飲ませる。こしあんペーストも少しだけ舐めてくれた。私は、柚子が昨夜作ってくれたレンズ豆のスープを食べる。モーツァルト自身が指揮した《魔笛》の初演のオケにも入っていた、当時のオーボエの名手ヨーゼフ・…

書きかけの原稿ばかり増えてぴりぴりしているが、ひとつずつ焦らず進めてゆこう。 だらだらと眠って起きる。昨夜は雨が降って慌てて洗濯物を取り込んだが、今朝はすっきりと晴れている。 水を飲みたいと「しま」が洗面台の前にいるが、ジャンプするのが億劫…

風呂に入り洗濯物を干してから「しま」をリュックに入れて病院に。今日は点滴とビタミン剤の注射。その間はじっと黙っているのだけれど、リュックに入るときに、先生のほうをちらっと見て、確認してから唸り声を上げるのが、とても「しま」らしくて面白い。 …

堂山のディスクユニオンでウゴルスキの弾く《鳥のアルバム》の付録と解説が充実している日本盤と、DGから出たスクリャービンのソナタ集を買う。昼はすき家で食べる。注文のやり方がすっかり変わっていて、少しまごついた。帰宅してスクリャービンを聴きなが…

朝から映画に行くつもりだったが、二度寝してしまって起きるともう上映が始まっている時間だった。髭を剃ってからの蓮實重彦はずいぶんつまらなくなったと思っているが、それでも「自分より見ているものが小さいと、軽蔑が働くんです。だから自分より大きい…

「しま」を点滴と抗生物質の注射に連れてゆく。前回とても暴れて柚子の手を噛んだので、今日は点滴の時から鞄の中に入れてある彼女の匂いがたっぷりついたバスタオルを頭から被せられた。しかし、抗生物質の注射が終わったあと、どすの効いた声で唸っていた…

神戸映画資料館で筒井武文によるドキュメンタリー映画史講義の第2回に参加。記録映画教育映画製作協議会の映画を見たが、プロキノの短篇が最高にかっこいい。筒井氏が「殺伐としている」と言ったが、まさに。それがたまらなくいい。中井正一も参加していた「…

MOVIX尼崎のレイトショウでジョナサン・グレイザーの『関心領域』を見る。 電車の中で『吐き気』を読んでいたら扉を挟んで前に坐っていた飲み会帰りの女の子が吐いた。これはもう仕方がないことなので、拭くものを差し上げた。明日の二日酔いが酷いものであ…

この世にある総ての録音を聴くことはできない。だがせめて、まだ私が買っているぐらいの量のCDなら全部聴けるのではないかと思っているから買うのかもしれない。昨日聴いたウゴルスキがとてもよかったので、元町の「りずむぼっくす」でシューマンの《ダヴィ…

グレイザー論の頭の部分をようやく書き始める。CDばっかり買ってどうするんだろうと思いながら、ウゴルスキの弾く《展覧会の絵》を聴いている。終わりの「キエフの大門」への辿り着き方が、子供の頃聴いていたアシュケナージの壮麗な感じと全然違っていて、…

商店街の「りずむぼっくす」でウゴルスキの『ショート・ストーリーズ』を買う。夜、テアトル梅田に名前の変わったシネ・リーブル梅田でジョナサン・グレイザーの『関心領域』を見る。本数は少ないが、110分を超える映画をこれまで一本も撮っていないのは本当…