- エミール・クストリッツァの『ライフ・イズ・ミラクル』*1を試写で観る。素晴らしい出来。ラストで思わず涙。人間の業を全肯定することが落語の真髄だと立川談志がいつか云っていたが、クストリッツァの映画はまさにそれ。『アンダーグラウンド』からずっと、クストリッツァの撮る映画はハズレがない。
- 失恋して、鉄道の上でじっと立ち止まり、自殺を図る驢馬を始め、映画にはブリューゲルの絵みたいに動物がたくさん出てくる。そのなかでも特にいいのが、ジャムをたっぷり塗った焼きたてのパンを大口開けてバリバリと食べるブチャ猫(クストリッツァの前作は『黒猫・白猫』だったが、この猫はクロとシロのミックス)。激しく可愛い! 猫好きならば、これを見るためだけでもこの映画を観るべし!