『ラデツキー行進曲』、大変良い。

  • 三宮のマクドナルドで、ロートの『ラデツキー行進曲』をたらたらと読み進める。波瀾万丈だが疾風怒涛の展開があるわけではない。寧ろ表面では、一見すると些細な物事の起伏を淡々と追い掛けてゆくだけだ。だが、文に独特のリズムと、乾いたユーモアがあり、それがとても気持ち良く、強く印象に残り、小さな活字を舐めるように追い掛けてしまうのだ。