- お昼、新人クン(21歳の大学生。春休みの間、仕事を手伝ってくれるのだ)と営業に出て、その帰路トンカツ定食を奢る。大学を中退してでも世間に出たいと云う彼の話を訊く。よくよく聞くと、部活と学生会の仕事に没頭していたので留年しそうだ、と。卒業する気があるなら、親御さんは学費は出してやると云っているそうで、それなら大学は出たほうがいいんじゃないか?と云ってみるが、どうすることやら。
- 夜、梅田で本日の仕事を終え、そのまま会社に戻らずJRで三宮に。U君と待ち合わせて、下山手通の「uzura」*1に行く。数年前にU君が見つけてきたお店で、彼の大のお気に入り。確かに料理は充分に旨く、それなりに安価で、モダンな構えの店内は、すとんと落ち着ける雰囲気があり、それが如何にも押しつけがましくないのは好ましい。
- 今夜は何の御用かと思ったら、U君が私の誕生日を祝ってくれるとのこと。奢るから好きなだけ喰ってくれと仰る。感激。
- 人間は常に変化していて、非連続なものであるが、その非連続性を意識し過ぎると狂うため、記憶などをよすがに、自己認識のレベルで、昨日の私と今日の私と明日の私は連続しているぞと云う虚構を、じぶんに絶えず与え続けている存在である。と云うような話をする。
- 人間は根本的に、徹底的に受け身な存在だ。するとU君が、ひとが根っこから変わるときに必要なものは、じぶんの意志と、周りの状況のふたつが揃うことだと云う。成るほど。
- 深夜の一時までクダを巻いていると、もちろん何処へ行く電車もなくて、U君邸まで徒歩で行き、泊まる。朝6時前に彼の家を出て、動き出した電車に乗って帰宅。