『ブレードランナー』を映画館で観た!

  • この頃ずっとラッヘンマンのオペラ『マッチ売りの少女』を聴いている。その響きに震えている、と云うほうがより近いかも知れないが。ワーグナーラッヘンマンは繋がっている。
  • 夕方、姑の病院に寄る。特に変わらず、小康状態。昼からたびたび、うつらうつらと眠ったので、夜は目が冴えて難儀しそうやわ、と云う。
  • そのまま十三に出て井土紀州の『ラザロ』を観るつもりだったが電車が遅れ、上映時間に間に合いそうになかったので、明日と予定を入れ換えて梅田に出てて、「ブルク7」で『ブレードランナー ファイナル・カット』を観る。
  • 白磁のようなレイチェルの頬を滑り落ちる涙も、廃屋の壁を伝って流れる雨も、空へ飛び立つ白い鳩も、この映画を銀幕で観ることの喜びをひしひしと味わう。'80年代アートの最高峰である。押井守でさえ、この映画を撮ったリドリー・スコットとそのスタッフたちの妄想力を凌いではいない。何処かの美術館が買って、常時上映してくれないか。