年始のギブス

  • 昼前から新幹線に乗り、東京に。そのまま高田馬場の古本屋街に行き、ぶらぶら。早稲田通りの古本屋は本当に良い。ウェンディーズで腹を充たし、秋葉原に少しだけ立ち寄る。MR氏と電話で少し話す。そう云えば、彼と電話で話すのは初めてだったような気がする。渋谷に出て、今年最初の佐々木敦氏の批評ギブス。
  • 「椅子が総て埋まっているからじぶんがあぶれちゃって座れないと云うのではない。成るほど、僕も若い頃はそういうふうに思ったことだってある。しかし実際には、じぶんが座る椅子は、じぶんで作るしかないんだ。僕は、そうやってきたよ」と云う佐々木氏の言葉が沁みる。
  • 終電で父の家に。父の作った野菜カレーを食べる。
  • 父から最近どうだと問われ、二次面接で落ちたと伝える。少し話をしていると、突然お前の話は結論が出てくるのが遅い、話が長いと云われる。おまえの書くものにまだキレはあるのか?!もしあるのなら、面接では書くように話せ、と指導されてしまう。さらに、運転免許も取れ、と柚子と同じことを父は云う。
  • お父さん、私の文章とか話し方と云うのは、以前と違って私が、結論や要旨などを、パキッと云い切ってしまうことには何の興味も抱けなくなってしまってからもうずっと、すっかり変わってしまっているのです。なるほど、あなたの云う通りで、就業のための面接でそんな話し方をすることは私も愚かだと思うし、面接でじぶんの裡を吐露しなければ、などとは、これっぽちも思ってはいません。だから、あなたの指摘には首肯もするし、大いに参考とさせていただきます。しかし私は或るときから、吃ると云うことを習得したのです。