きょうも花見。

  • 柚子が昼前から出掛ける。快晴。金魚を入れた土瓶(そう云えばきのうF大兄の長男君に、何でガラスの水槽で飼わないんだね、全然見えないじゃないかと云われた)の水を換え、そのうちぽっかりと、二匹が水面でゆらゆら揺れながら餌を食んでいるのを眺めながら、ベランダで爪を切る。書き物を進める。
  • 風呂に入るときに読んでいたアンドレイ・クルコフの『ペンギンの憂鬱』を読み終える。小説家くずれと餌がやれなくなって動物園から追い出された皇帝ペンギンと四歳の女の子が織り成す小説なのだが、ぴりりとノワールな終わり方が非常に小気味好い。あのスチェッキン拳銃も出てくるのだが、これが非常に小道具として効いている。何となく東浩紀大澤真幸の対談本『自由を考える』を読み始める。
  • 柚子が夕方帰宅して、まだ外が充分明るかったので、そのまま近所の坂道の途中にある、滑り台とブランコが両端にあるだけの小さな公園に。殆どひとがいるのを見たことがない公園だが(きょうは年配の母娘がいたけれど、私たちと入れ替わるように出て行った)、此処の二本の桜の樹は本当に見事なのだ。盛んに延びた枝の隅々にまで、みっしりと可憐な花がついているその真下で、ブランコを漕いで、ぼーっと遊ぶ。
  • 夜、書き物をしながら押井守の『アヴァロン』をまた観る。つくづく、この映画は過小評価されている。私はこれは本当にいい映画だと思うのだ。
  • チャールトン・ヘストン逝去。小学生の頃『ベン・ハー』とか『十戒』が好きだった。
  • クラウス・ディンガーも逝去。復帰した加護亜依がすごくきれいになっていて驚く。これまで、一度もいいと思ったことなかったにもかかわらず。