『ルルドの森(再)』をみる。

  • 朝起きて、「大阪市立芸術創造館」まで独りで行き、細川博司の率いる「バンタムクラスステージ」の公演『ルルドの森(再)』*1をみる。
  • 再演だが、前回*2に比べるとずいぶん細かく脚本、美術(ちらちらする、光線と影の按配が美しかった)、そして俳優へのそれだけではなく、空間の処理も含めた演出が周到に練りなおされ、ぐっと完成度の高い舞台になっていた。バス停留所を舞台とする狂気と混乱のなか、ひとりの女がまぶしく輝く大団円に至る、終盤の構えの堅牢さも面白かった。今の細川の気分がよく出ていると思った。キャスティングも初演の顔ぶれとは少しずつ異なっていたが、非常に健闘し、『(再)』の面目躍如であった。
  • 細川が次に作るものが、舞台なのか映画なのか判らないが、とても愉しみである。
  • 千林大宮駅の近くの古本屋を、ぶらぶらと廻る。なんでもかんでも本をビニールで包んでしまっている古本屋があり、これはひどくつまらない。そのまま道ぞいに少し歩いたところに、昔ながらの小さな古本屋があり、品数は少ないが、そちらのほうがずっと面白かった。梅田を経て帰宅する。
  • 帰宅後、柚子が作ってくれたグラタンを食べる。美味。
  • 夜、K君と駄弁る。