三回忌。

  • 朝、蒲団に潜り込む。数時間後、買物に出ていた柚子からの電話で起こされてすぐ、義姉と姪がやってくる。買物を終えて柚子も暫らくすると戻ってくる。義姉の運転するクルマ(私は免許を取ってから一度も運転したことがない)で隣町の駅まで、私の祖母を迎えに行く。きょうは姑の三回忌の法要なのである。
  • 中華料理屋から取った昼を皆で食べ、午後から坊主がやってきて読経。経文を記した文庫本くらいの冊子を渡されて、それを開いて坊主の詠む経を追いかける。面白かったので、終わってから欲しいと云うと冊子を呉れた。
  • 坊主が帰り、祖母とぽつぽつと話をする。彼女はすっかり耳が遠くなった。話しているときも、耳の奥からずっと、ぴぃぃぃぃぃぃぃぃィィィざぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁと云う小さな音が聴こえているのだそうだ。
  • 再び義姉のクルマで祖母を隣町の駅まで送る。少し義姉に待ってもらって、「しま」のごはんをひと袋買う。そのまま拙宅まで戻ってもらう。クルマの中では、姪と話していた。姪からハイチュウ(マスカット味)を三粒貰う。
  • 皆が帰ると、すっかりくたびれていて、居間のカーペットの上で柚子と「しま」と一緒に寝転んで、ぐぅぐぅ眠る。夜も、すぐに眠くなって、やっぱりぐぅぐぅ眠る。