病院へ/ぞろ目。

  • 柚子が枕元に置いてくれているポカリスエットの500mlボトルの賞味期限が、「11.11.11」であることに気づき、ちょっと嬉しくなる。
  • 朝起きると、やはり熱は下がったまま。ほっとする。階段を降りるときなど、頭が鈍く痛む。腹の調子はやはりまだ悪い。
  • 柚子に案内してもらって自転車で近所の個人病院の内科へ。老医師のてきぱきとした診察のあと、インフルエンザの検査をする。別室で、看護婦さんに、鼻腔の奥へ薄くて長い綿棒のようなものを突っ込まれ、それがあまりにくすぐったくて全身が震える。つられて笑う看護婦さんが棒を抜いた瞬間、やたらと大きなクシャミが出る。十分ほどして結果が出て、再び老医師の前。眼鏡越しに、指の間に挟んだ、小さな鉛筆削りくらいのサンプルのようなものをみながら、先生が「薄っっっすら、筋が入っておるなア。インフルエンザ。b型だね」とおっしゃる。処方箋を出してもらい、一般の待合室は通らず、看護婦さんに導かれて、裏口から出される。薄っっっすら筋が入ってるくらいだが、やはりインフルエンザ患者の待遇なのである。すぐ近くの調剤薬局で「イナビル」と云う薬を出してもらい、ふらふらと家に帰る。