• 朝起きて、柚子のつくってくれた豆カレーを食べてから、TVをつけると、画面の左下端の隅に大きく出ている「アナログ放送終了まで、あと23日」の文字をみて、TVの悲鳴のようだと思った。見られなくなることへの恐怖から絶叫しているかのような。
  • 昼前から、いちおう傘を携えて病院まで歩き、リハビリ。帰り道、高架下の橋脚の脇を通ったが、そのコンクリの壁面を滴る幾筋もの雨垂れとドブ臭い苔の作りだす模様の見事さと、反響する水滴の音の豊かさにつくづく感心する。
  • 帰宅して、本を読みながらパスタを茹でて、豆カレーをかけて食べる。
  • 夕方から出かけてアルバイト。帰りにスーパーで柚子からことづかった牛乳とブラウンマッシュルームを買ってぶらぶら歩きながら、Tさんと電話で話をする。2008年にもいちどやったけれど、再び今月から九月までぽつぽつと劇評を書く。
  • 帰宅して、柚子と晩御飯を食べる。美味。
  • この頃、どうしたのか、ジョナサン・ノットベルリン・フィルの演奏するリゲティの《アトモスフェール》ばかりずっと聴いている。その微細かつダイナミックな変化の相に、耳が吸い寄せられている。