• ベンヤミン著作集の『ブレヒト』を読んでいる。「複製技術」と読み合わせることでより重要性を増すが、しかしその真価はまだまだ埋もれていると私には思われる、「叙事的演劇とはなにか」の中に、「叙事的演劇は、映画フィルムの映像のように、ワン・ショットずつ進行する。その基本形式は、互いに判然と異なるシチュエーションとシチュエーションとの衝突による、ショックという形式である」とあって、膝を打つ。やはり、「ショックとは何か」なのである。