• 会議のあと慌てて梅田まで出て、マクドナルドでポテトのMサイズを買って歩きながら食べて、ペットボトルの桃の紅茶で薬を嚥みくだし、フェスティバル・ホールに着く。大阪フィルハーモニー交響楽団定期演奏会を聴く。指揮は尾高忠明武満徹の《オーケストラのための「波の盆」》(もう少し前の時代の武満の音楽のほうが好きだが、とてもいい演奏だった)のあと休憩を挟んで、ブルックナーの《六番》。私の席は一階のほぼいちばん後ろだったというのも良かったのかもしれないが、金管バリバリの咆哮する大フィルサウンドというよりは、もっとマイルドで落ち着いた音楽の作りだったと思う。特に第二楽章は非常に満足した。尾高の指揮は、例えば高音と低音のピッツィカートが対峙し合うさまや、ヴァイオリンやチェロを丁寧に重ねて塑した響きなど、ブルックナーのやっていることをクローズアップして見せる演出の手さばきが巧かったと思う。足の痛みもほとんど感じている暇がなかった。とてもいい気分で帰路。