• 記憶の棘』を見ている。なかなか纏まらない。思考も集中力も散漫である。夜中にヘレヴェッヘシャンゼリゼ管のブルックナー《5番》の第一楽章だけを聴く。或る持続する長さを持ったショットが、その中で或る展開を終えると、ぷっつりと全然別の次のショットに替わるかのように続いてゆくブルックナー交響曲だが、ヘレヴェッヘは、各々のショットの中で起こる変化や展開を、とても緻密に聴かせようとするので、思わずPCのモニタの電源ボタンを押して、部屋を真っ暗にして聴いた。