続・浴槽で発見された俺

  • 四時に眠った私はお約束どおり、柚子がきちんと起こしてくれたにも関わらず、二度寝。八時に目覚め、バタバタと階下へ。しかし今回は先日の教訓を生かし、姑と会話を愉しみながら朝食を摂り、出社。ちゃんと出社すべき時間のリミットに間に合う。
  • 9時前に退社。やっと締切が明ける。今日はもう帰宅していると云うUくん宅へ。Uくん宅への道すがら、中古ゲーム屋の軒先にある100円叩き売り本の中に、榎戸洋司の『少年王』を見つけて求める。
  • Uくん宅に。ジーバーベルクの『パルジファル』を引き取る。先日、日本盤が出たばかりのレヴァイン指揮のメトの『パルジファル』DVDも届いていたが、来月の給料日のときまで彼に預かっておいてもらうことにする。私は貧乏なのだ(苦笑)。
  • 夕食を取るUくんと、Uくん宅の老牝猫・K嬢(大きな双眸が実に神秘的な三毛猫なのだ。たぶん彼女は、既に猫ではない何か別の生き物に変化しているのではないかと私は勘繰っている)と共にコタツに入り、雑談。昭和史の、敗戦を挟んだ断絶のことに就いてなど。話し込んでいると、十一時半を過ぎてしまい、帰路に。
  • 帰宅後、シチュウの残りと、柚子が冷蔵庫の中に用意しておいてくれたグラタンを焼いて食べる。入浴するがまたも浴槽の中で熟睡。心配した姑が、風呂の外から声を掛けてくれるほど。風呂を出ると四時を過ぎている。蒲団の中の柚子に、明朝は彼女の朝食時に一緒に起こしてくれるように頼んで、就寝。