浴槽で発見された俺

  • 柚子が、昨晩焼いたリンゴケーキを「職場の皆さんにも」と云う。丸ごと私が食べるつもりでいたのだが。不承不承(些か誇らしく&照れつつ)に会社へリンゴケーキを持参し、昼食時(仕事に追われていて食べたのは五時を過ぎていたのだが)に社長以下に配る。皆な喜んでくれる。
  • 終電にて帰宅。一時半。柚子は明日また早出になったそうで、既に蒲団の中。眠っている彼女の顔を眺めていたら、愉しい夢を見ているのか、頬に静かな微笑を浮かべている。と、直後にギリギリと歯ぎしりを始めた。いったい、どんな夢なんだ。
  • 昨夜の残りのシチュウを暖め、台所で食べる。おいしくなっている。就寝前に入浴するが、浴槽の中で眠ってしまう。目が覚めて風呂を出ると、もう四時だった。映画一本ぶんくらい眠っていたわけだ。