白粉を刷毛で塗っていくシーンが良い

  • 帰宅後、柚子と一緒に、ダニエル・シュミット坂東玉三郎を撮った『書かれた顔』を観る。柚子はずいぶん疲れていたようで、睡魔に襲われて、じきに寝室へ退く。玉三郎へのインタヴューや彼の舞台の映像(ちらっと出てくる初舞台(?)の映像がめちゃくちゃ可愛い)の合間に、武原はんや杉村春子らが出てきて、みずからの生を語る。彼も彼女らも、緻密に意識して構築された「女」を演じている点では同じなのである。「女なんていないと想像してごらん」と云ったのはジジェク派の誰だったか。半分ほど観たところで、私も睡魔に襲われて、ヴィデオを止めて就寝する。