本を拾った。自衛隊に入った。

  • 私の休日の朝とは信じられないほど早く起きて、町内の子供会の廃品回収に、近所の児童公園へ古新聞と雑誌を出しに出掛け、竹宮恵子の『風と木の詩』のきれいな初版全巻揃いとボルヘス『伝奇集』と一条ゆかりの『有閑倶楽部』(13巻まで)を拾って帰る。早起きはお得だ!
  • F大兄に誘われていた伊丹の自衛隊祭(正確には「陸上自衛隊中部方面隊創隊45周年記念行事」)へ柚子と出掛ける。その行路の電車の中で、よしながふみの『大奥』を読む。ウーン、何と素晴らしく面白い漫画だ!
  • F大兄とその長男(5歳)と落ち合い、市バスで陸上自衛隊伊丹駐屯地へ。基地に入って、61式戦車や75式自走155mm榴弾砲*1が鎮座する前に展示されていた、SIG220ベースの9mm拳銃、89式小銃、MINIMI、カール・グスタフを触りまくる。89式小銃は想像以上に軽くて、まるでマルイの電動ガン。「しかし弾倉が着いてりゃ、もっと重いンですよね?」と隊員さんに訊ねると「いやァ、殆ど変わらないですヨ」とのこと。それに比べればMINIMIは重いが、しかし軽機関銃だと考えれば抜群に軽い。私がサバゲで持っていたマルイのPSG-1の方が重いのではないかと思ったほど。だが、これぞ武器だなと驚かされたのがカールグスタフ。肩に担がせて貰ったが、コレが重い! ゴクロウサマであるなァとつくづく思った。その後、展示されていたハマーに乗る。さすがに広いねぇ。
  • やがて、模擬演習が始まった。軍用ヘリコプタと云うのは、しかし何であんなに美しいのか? 機体を地面に向けて水平に倒して飛行する偵察ヘリOH-1や、見事な編隊を組んで現われたUH-1。圧倒的な美しさに、茫然と見とれるだけだった。さらにUH-1からは空挺が見事なリペリング降下を披露した。
  • その後、74式戦車のおでましとなったわけだが、さすがバリバリの冷戦下に誕生した戦車、獰猛かつ精悍である。如何にも兵器と云う感じがして、90式戦車より私はよっぽど好きだ。ディーゼル・エンジンを唸らせて、決して広いとは云えぬ演習場を猛然と駆け抜けると、105mm砲をぶっ放した。ブラァァァァァヴォ!!
  • ところで、この駐屯地からはイラクへ派遣された部隊があったそうで、かの地での活動の様子がパネル展示されていた。で、その中に女性自衛官の姿を見つけて吃驚。日本でも、戦地に女性が赴く時代になったのだなァと実感する。皆さん、無事に帰国されて何より。
  • 自衛隊饅頭「撃」*2を姑への土産に買ってから、基地の中でF大兄親子と別れ、阪急伊丹駅に向かう送迎バスに乗る。駅に隣接のマクドナルドで昼食を取り、柚子は帰路、私は実家に。
  • 弟の買った『ホムンクルス』と『ドラゴン桜』の新刊を読む。

*1:去年まではそれぞれ上に乗ることができて、子供たちが雲霞のように群がっていた。私もF大兄の坊ちゃんたちと一緒に登ったのだけれどね・苦笑

*2:ちなみに『戦国自衛隊1549』仕様の「撃」も売っていたが、そんな不味そうな饅頭は買わないのだ。