2005-10-08 芸術だけが世界を救済する 日録 昼過ぎ、柚子と一緒に家を出て、私は独りで実家に。 祖母の日々に鬱積した愚痴を聞き、父と少し話し、弟とオタク話に興じたりと、グタグタ過ごすうち帰宅は十一時。疲れて果ててそのまま眠る。弟から『ケロロ軍曹』の最新巻を借りた。 ヨーゼフ・ロートの『ラデツキー行進曲』、老いた従僕ジャックの死の場面。見事と云うしかない。これ以上に幸福な死の場面を私は読んだことがない。文学の力と云うのは、理屈抜きで、こういうものだ。