♪ベルサイユぅのぉばぁらぁがぁ〜

  • 柚子と宝塚へ行き、星組の『ベルサイユのばら/フェルゼンとマリー・アントワネット編』*1を観る。『ベルサイユのばら』を観るのは初めて。冒頭から舞台いっぱいに「ベルサイユのばら」とタイトルを刳り抜いた電飾が降りてきて、華やかを遥かに通り越してキッチュ極まりない。だが、これは激しく私の好みに合ったのを正直に白状しておく。
  • ただし、その後の演出は脚本ともにグタグタ。映像の使い方は失笑してしまうほどに下手だし、演出・脚本の植田紳爾の頭の中では辻褄が合っているのだろうが、こちらにはさっぱり判らない会話の中に於ける論理の筋道のなさ等々、実に酷い。だが、これが不思議な処と云うか、宝塚の特徴とも云うべきか、個々の役者たちのテンションは非常に高く、役の作り込みもしっかりしていて、舞台を見終えたあとは、実に満足してしまうのである。
  • 特に、オスカルを演じた朝海ひかるがめちゃめちゃ良かった。軍服に包まれたお尻のラインが可愛すぎて悶絶&失神。
  • 新しい娘役トップの白羽ゆりが演じるマリー・アントワネットも、毅然とした気品を表現していて、感心。特に断頭台に昇る直前の、光と影の対比の強い照明のなか、静かに階段を登ってゆくシーンの凛とした美しさは絶品だった。
  • また、じぶんの頸が胴体と離れて飛ぶことなど考えたこともなく、君主制の頂点にのんびりと腰掛けている優しい夫を演じた、英真なおきルイ16世も良かった。
  • 実家に立ち寄る。年始の挨拶。