『攻殻GIG』を観る。

  • 部屋の片付け、納戸がまだ残っているが取りあえず終える。他は何もできなかったが何とか掃除だけは休みの間に終えることができてよかった。
  • 攻殻機動隊 S.A.C. 2nd GIG』を見終える。最終数話での話をもう少し前倒しにして、茅葺総理や公安九課の抵抗にダメージを受けながらも、合田一人は更に策を弄して米帝に続いて中共(もちろん彼らも核を持っている)を舞台に引っ張りだし……と云うような展開が後ろにあれば、もっと面白い作品になっていたと思うのだ。
  • 21世紀に持ち越される20世紀の核、をメインテーマに据え、MMORPGの世界と、第二次大戦の終わりに、三発目の原爆が投下され消尽し、戦後は巨大な産学複合体として復興したもうひとつの京都を舞台に、メルヴィルの『白鯨』をモチーフにした、或るPBM企画を日の目を見せてやることができなかった悔いのある私には、やはり『攻殻機動隊 S.A.C. 2nd GIG』はものすごく惜しい作品である。
  • 確か『ユリイカ』で神山健治自身が忸怩たるものを語っていたが、三島由紀夫と云う固有名を出すことができず、パトリック某などと云う革命思想家をひねり出さなければならなかったのが、この作品の最大の不幸であり、躓きの石であったと、つくづく思う。
  • 夕方からU君と三宮で待ち合わせ。電器屋ジュンク堂を覗いてからU君邸へ。
  • 或る試みの実験。なかなか面白い。
  • ひと言では云えない複雑なことを、その複雑さを損なうことなく的確に伝えるために、ひとは物語や音楽や映像など、さまざまな表現の器を発展させてきたのだろうと云うようなことを話し合い、終電ぎりぎりで帰宅する。