妻と海にゆく

  • 昨晩はすっかり疲れ果て、蒲団に沈む。
  • 昼前に起きる。義姉夫婦もやってきて墓参りへ。車の定員があるので、私と柚子は電車で。
  • 墓参りを済ませた帰路、海が見たくなり、柚子を誘い途中下車して須磨駅で下りる。
  • 水と砂と陽光しかない、地面が終わる場所。細かくて重い砂に足を取られながら、波打ちぎわを歩く。昆布を採っているひとがいた。
  • スーパーで買物をして帰宅。ミートソースを柚子が作り、私がパスタを茹でて、遅い昼食を取る。
  • ブルーノ・マデルナがBBC交響楽団を振ったマーラー「第九」を聴いた以外は、何もせずぼんやり過ごす。椅子の脇に積み上がった、最近買った本の整理をするつもりだったのだが。
  • マデルナのマーラーは、録音の状態かオーケストラの特質か、かなりガツガツと進んでゆくのだが、時折、はっと濃厚な甘さが迸る。曲の構造を鋭利に展開してゆくギーレンと、濃厚に甘いワルターの混血児を思わせる演奏。