「判決」だ!

  • M氏、KD君、KK君、oui嬢と朝まで駄弁り続けて、五時に居酒屋が閉まり、追い出される。皆に送られたあと、東京駅まで出て、「銀の鈴」のベンチ群に腰掛けて、少し眠る。八時半発のバスに乗り込み、昼過ぎまでずっと眠ったまま。
  • 車中、木村純二の『折口信夫 いきどほる心』*1を読み終える。ゆっくりと読み進めていった本だが、教えられることが非常に多かった。記述はきわめて明晰だが、行間から大変な情熱が溢れている。折口信夫を切り詰めて判りやすくするのではなく、まるで折口がこのたび初めて読まれるかのように、そのテクストと四つに組みあって、折口と彼の学問の像を立ち上げるさまは、ちょっと感動的ですらある。今、私が興味を抱いている事柄と通底することが多かったためと云うのもあるのかも知れないが、兎に角、素晴らしく面白い本だった。
  • そのまま、家から持ってきていた吉村昭の『彰義隊』を読み始める。
  • 連休のためか、道路が渋滞と事故で、予定より一時間半ほど遅れて帰阪する。出掛けていた柚子と三宮で待ち合わせて、「ムジカ」でお茶を飲んでから、帰宅する。此処のクリームブリュレは絶品なのだが、私と柚子が行くのはいつも夕方を過ぎてからなので、結局いちどしか食べたことがない。だから私はいつも「バナナのタルト」を註文するのだ。