戦後最先端の科学と音楽

  • 昼過ぎからひどい雨。夕方からアルバイト。帰宅して、柚子の作ってくれたドリアを食べる。美味。
  • 真夜中に、きょうもカルビーのポテトチップスの「のりしお」を喰いながら、ジーバーベルクの『パルジファル』のDVDをひっぱりだしてきて、第一幕だけを眺める。無数の歴史と象徴がごってりと盛り込まれた坩堝みたいな、しかし決して映画であることをやめず、ひたすら表層に留まり続けるこの映画が、私はとても好きである。もちろん、私が『パルジファル』と云うオペラがものすごく好きだと云うのもあるのだが、しかし子供のころ、彼の映画を実際には一秒もみたことがなかったときから大好きだった(!)ジーバーベルクの映画を、いつか、全部みたい。
  • ピナ・バウシュが逝去したそうだ。
  • 寝ようとしていると、「科学映像館」*1と云うサイトをみつける。これが、めちゃくちゃ素晴らしい!
  • 1950年代から作られたいわゆる「科学映画」をみることができるのだが、1960年代のそれらの音楽を担当しているのが、松平頼則*2矢代秋雄*3黛敏郎*4小杉武久*5たちなのである。
  • 個人的にはもちろん、一柳慧が音楽を担当していて*6、とてもみたかった小林米作*7の『パルスの世界』*8や『選ばれた乳酸菌』*9、『生命誕生』*10、『甦える細胞』*11、かなりユニークな音楽づくりをしている『日章丸』*12や『結晶と電子』*13黒木和雄東陽一の監督作でもある『太陽の糸』*14などをみることができて(このなかの幾つかは存在すら知らなかった)、嬉しくて嬉しくてしかたがない! しかし、やっぱり時代を下るほど、面白い音楽をつけるようになってゆくなあ!
  • 『さらば夏の光』以降は、ドキュメンタリ映画のスタッフたちと組んで仕事をすることが多くなり……と吉田喜重がインタビュで述べていたが、なるほど、音楽を担当することになる一柳慧も、この当時はドキュメンタリ映画のスタッフだったと云えるわけか!
  • 興奮しているうちに、窓の外がすっかり明るい……。