『SATISFACTION ヤリタイキチモ』をみる。

  • 朝から起きて洗濯物を取り込み、洗濯機を廻す。今日はアルバイトは休みにしてある。
  • 一柳慧が音楽を担当しているので借りてきた、NHK大河ドラマ翔ぶが如く』のDVDの一枚目をみる。酒井法子が西郷の妹の役で出ているのに些かの感慨を覚えつつ、それはどうでもよくて、西郷とその妻が出てくるあたりに重ねられる、殆ど甘やかなと云っていい音楽を聴きながら、こう云う音楽は寧ろ一柳慧は得意だった、と思い出す。それは例えば彼の先鋭的な音づくりの代表作でもある吉田喜重の映画に於いて、たびたび印象的に、聴くことができる。しかし、ドラマもそれなりに面白くて、続けて見てみようかなと云う気持ちになる。薩摩のひとたちが何を云ってるのか最初かなりよく判らんと云うのもよい。
  • 夕方から出かけて、九条の駅前のマクドナルドで、先に着いていた柚子と待ち合わせる。その後シネ・ヌーヴォへ出て、細川監督と合流する。司会のFTさん、女優の湯浅温子さんらと共に、監督からトークショウの段取りの説明を受け、本編をみる。客席にはF大兄、某劇団主宰も。
  • M・ナイト・シャマランの傑作『アンブレイカブル』は、アメコミの第一話と云う構造を持っていたが、この『SATISFACTION ヤリタイキモチ』も、三つの目が開き、殺戮の欲動に覚醒めてしまった悪の超人軍団の活躍を描くシリーズの第一話であると云うふうに捉えることもできる。もともと130分の構造だった映画を再び編集し、90分に纏めなおしているので、最初のヴァージョンより格段に呼吸感はよくなっているが、やはりところどころ、最初の二時間超と云う構造が顔を出し、映画の動きを殺してしまう箇所あり。じぶんの撮った映画でもないのに、客席の反応が気になるのが、我ながら少し可笑しかった。
  • I嬢からきいて知っていたが、エンドロールでじぶんの名前が出てくるのは、やっぱり照れくさいような、嬉しいような、変な気分だった。
  • 映画終了後、上舞康彦さんも参加して、トークショウ。はじまって暫くしてから、客席から呼び出される。細川監督から「『アラザル』の宣伝もしたら?」と云ってもらっていたので、大いに宣伝する。ありがとうございました。と云うわけで、本日よりシネ・ヌーヴォさんでも『アラザル』vol.2の取扱いも始まっておりますので、あちらで映画をみるついでに(10月はフレデリック・ワイズマン映画祭がある!)、『アラザル』もどうぞ宜しくお願い致します。
  • その後、監督、F大兄、某劇団主宰(ひと頃はゾンビのような顔をしていたが、今日は、シンドイシンドイと云うていたものの、ずいぶん活き活きとした顔をしていたので、少し安心。やっぱり台本を書かなきゃ死ぬのだな、このひとは、と思った)、柚子と私で、九条の商店街のなかの小さな焼肉屋に。安くて、大変おいしい店だった。
  • 初めて「阪神なんば線」に乗り、帰宅する。