東京。

  • 八重洲口で夜行バスをおり、スターバックスで二時間ほど、ココアを呑んで身体を休める。清澄白河まで移動して、東京都現代美術館へ。「レベッカ・ホルン展」*1からみる。
  • 大変力の入った展示だったが、写真の印象を超える作品はなかった。映画は『ダンス・パートナー』をみれば充分だし、『バスターの遺言』は、黒沢清の『ドッペルゲンガー』の出来損ないである。結局、映画よりもブツとしての作品のほうが力があるし(例えば、モーターの駆動音と、羽根の擦れる微かな音、逆さまに吊るされたピアノからトコロテンのようにキィがにょろりと飛び出す際のバカみたいな大きな音)、しかしだからと云って、それらも、瞠目させられるようなレベルでもない。オウムガイに金色の張型がインアウトするオブジェがいちばん素敵だった。しかし、これだったらピーター・グリーナウェイ展をやってくれるほうが私は遥かに嬉しいし、よっぽど藝術としてのレベルも高いと思う。
  • 地階の「ラグジュアリー:ファッションの欲望」展*2もみる。美しく飾られた墓場を散歩しているような気分になるのは、なかなかに心地良かった。
  • しかし結局、常設展がいちばん素晴らしかった。
  • 高田馬場へ出て、古本屋をぶらり。愈々雨が降ってきて、百円のビニール傘を買う。
  • 新宿へ出て、G君とK嬢(ふたりは初めて会う)を交えて、呑み会。
  • 父の下宿に泊めてもらう。