『サド侯爵夫人』をみる

  • 昼前から出かけて梅田のシアタードラマシティで、野村萬斎の演出で三島由紀夫の『サド侯爵夫人』をみる。舞台の身体というのと、映画で表象される身体(らしさ)の組織のされようとはまるで違っているのだという当たり前のことが、ルネを演じる蒼井優の演技をみていてよく判る。
  • そのまま神戸まで出て、U君邸で「ゲーム創作カタパルト」*1の鼎談三回目。
  • AAさんが奈良美智の二巻本の作品全集を買ったそうで、ぱらぱらとみせてもらう。Aさんは奈良の描く女の子から、誰もが裡に抱えている忘れ去ったインナー・チャイルドであり、その忘れられたことに対する怒りとか悲しみのようなものを感じると云う。私は、奈良の絵が巧いのは認めるが嫌いであり、それはたぶん、私が裡なる子供を嫌悪していて、私の主題(オブセッション?)のようなものが成熟であるからだろうと述べる。