• IZ*ONEの《Mise-en Scène》には「ミーザンセーヌ」とそのままするっとひと繋がりに歌うところと、「Mise-en」で溜めて「Scène」でぐーっと延びるところがあるのだが、この中断と解放が聴きたいばっかりに、何度も繰り返しリピート再生している。
  • 映画を見に行こうと傘を持って家を出たが、途中でマスクをしていないのに気付いた。わざわざ買うのも面倒なので、映画は後日にすることにして、家に戻る。「しま」が降りてこいと階段の下で鳴いている。ネグリ=ハートの『アセンブリ』を読み始める。「憤怒や怒りは、成果のないままわだかまり、だらだら長引くとき、絶望か諦めに崩れ落ちてしまう危険性がある。」「政治思想の中心的な任務の一つは概念をめぐって闘争すること、すなわち概念の意味を明らかにしたり変容させたりすることだ。起業家活動は、社会的生産にやけるマルチチュードの協働形態と、政治的な見地から見たマルチチュードの集会=合議体(アセンブリ)を繋ぐ蝶番としての役割を果たすのである。」この本でいちばん最初に引かれるのはヘーゲルの言葉で、そして「蝶番」というのは「扉がそれを中心にして回転する軸のことである」と始まるドゥルーズの「カント哲学を要約してくれる四つの詩的表現について」を思い出させる。