• 昼から出かけて神戸映画資料館内田吐夢特集。短篇3本『漕艇王』『天国その日帰り』『少年美談 清き心』と、『喜劇 汗』を見る。どれも素晴らしかった。特に『漕艇王』は、木登りの喧嘩や橋からのダイヴなどのタテと、馬やボートが走りまくるヨコの画面の動きが縦横無尽で面白く、「ボートレースの場面は1927年5月4日、京都より東上して向島撮影所を拠点にした内田監督以下二十余名のスタッフにより、明治大学短艇部の協力のもと隅田川上流において撮影された」とのことだが、自室で「よく気分転換の手段にバック台を漕い」でいたという京大ボート部の中井正一のエピソードなども思い出す。